結論:2026年時点で、18歳以上のNISAのつみたて投資枠は年間120万円(月10万円相当)ですが、枠を使い切る必要はありません。月1万円・3万円・5万円では、1年間の購入額が12万円・36万円・60万円と変わります。生活費、緊急時の備え、数年以内に使う予定のお金を先に確保し、長く続けられる金額を選ぶことが大切です。NISAは運用で得た利益が非課税になる制度で、元本や運用益を保証する制度ではありません。(確認日:2026年9月27日)

この記事は、NISAを始めたいけれど毎月いくら積み立てればよいか迷っている方向けに、月額ごとの投資元本の違い、家計から積立額を決める手順、途中の増額・減額・停止の考え方を整理したものです。NISAの制度全体はNISAの基本記事で解説しています。

NISAは毎月いくらから積み立てられる?

NISAには、制度で決まっている「上限」と、証券会社などで設定できる「最低額」の2つがあります。

項目内容
つみたて投資枠の年間上限120万円(12か月で割ると月10万円)
成長投資枠の年間上限240万円(つみたて投資枠と合わせて年間360万円)
生涯の非課税保有限度額1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)
最低の積立額制度では決まっておらず、金融機関や購入方法によって異なる

出典:金融庁「NISAを知る」(2026年9月27日確認)

最低額は全国共通ではありません。たとえば楽天証券は、投信積立を月々100円から始められると案内しています。利用する金融機関の最低額や積立の単位は、各社の公式ページで確認してください。

月1万円・3万円・5万円で積み立てるといくらになる?

まずは運用益をゼロとして、積み立てた元本だけを比べます。月1万円・3万円・5万円は比較のための例で、すべての人におすすめする金額ではありません。

毎月の積立額1年間3年間5年間10年間
月1万円12万円36万円60万円120万円
月3万円36万円108万円180万円360万円
月5万円60万円180万円300万円600万円

計算式:毎月の積立額×12か月×年数(投資元本のみ。運用益・手数料・税金・価格の変動は含みません)

  • 運用益は変動する投資信託は、市場の動きによって元本を上回ることも下回ることもあります。将来の金額は、ここで示した元本とは一致しません。
  • 運用益の試算は公式シミュレーターで積立額・期間・想定利回りを入れて試算する場合は、金融庁のつみたてシミュレーターを使うと便利です。金融庁は、将来時点の計算結果は仮の条件にもとづく例示で、将来の運用成果を示唆・保証するものではないとしています(NISAの活用事例)。
  • 生涯の枠に達するまで元本だけで生涯の非課税保有限度額1,800万円に達するには、月5万円なら30年、月3万円なら50年かかります(売却しない場合)。急いで枠を埋める必要はありません。

無理のない積立額はどう決める?

積立額は、年齢や収入だけで決まるものではありません。金融庁も、生き方に合わせて家計を管理し、生活設計を考えることが大切だとしています。次の順で家計を整理すると、自分に合った金額を考えやすくなります。

  1. 毎月の手取り収入を確認する
  2. 家賃・通信費・保険などの固定費と、食費などの生活費を差し引く
  3. 病気や失業などに備える、すぐ使える貯金が十分にあるか確認する
  4. 数年以内に使う予定のお金(進学・住宅・車など)を、投資とは分けて確保する
  5. 残ったお金のうち、値下がりしても続けられる金額を積立額にする
家計の例(仮)金額
毎月の手取り収入30万円
固定費・生活費24万円
毎月残るお金6万円
貯金に回す分(備え・近い将来の支出)3万円
NISAの積立額3万円

すべて編集部の仮の数字です。貯金と積立の配分に決まった正解はありません。

  • チェック1積立額を引いても、毎月の生活費が赤字にならないか
  • チェック2急な出費があっても、投資を売らずに対応できる貯金があるか
  • チェック3数年以内に使うお金を、投資に回していないか
  • チェック4値下がりが続いても、積立をやめずに続けられる金額か
  • チェック5ボーナスや臨時収入を前提にしていないか

途中で増額・減額・停止してもよい?

積立額は一度決めたら変えられないものではありません。収入や支出が変わったときは、増額・減額・一時停止・再開を検討できます。

  • 変更には締切がある変更がいつの積立から反映されるかは、証券会社と決済方法によって異なります。たとえばSBI証券は、引落請求日を過ぎてから増額すると、その回は増額前の金額で引き落とされると案内しています。
  • 年間120万円を超えないSBI証券は、つみたて投資枠の積立設定を変更するときは、年間の投資可能額(120万円)を超えないように設定する必要があると案内しています。
  • ボーナス月の増額ボーナス月だけ積立額を増やせる証券会社もあります。たとえばマネックス証券は年2回までボーナス月を指定できますが、クレカ積立と毎日積立の日額指定では設定できないとしています。
  • 停止しても保有は続く積立を止めても、それまでに買った商品はそのまま保有できます。2024年からのNISAは非課税保有期間が無期限です(金融庁)。

実際の変更方法や締切は、利用している証券会社の公式ページで確認してください。

クレカ積立のポイントを考慮する場合

クレジットカードで積み立てると、カードのポイントが付く場合があります。ただし付与率は、カードの種類、カードの利用実績、対象の投資信託、積立額などによって異なります。

毎月の積立額1か月のポイント(仮)1年間のポイント(仮)
月1万円100ポイント1,200ポイント
月3万円300ポイント3,600ポイント
月5万円500ポイント6,000ポイント

計算式:積立額×1.0%(架空の固定付与率)。実在のカードの付与率ではありません。実際の付与率・上限・対象カードは各社の条件で確認してください。

ポイントは積立額に比べると小さく、ポイントのために積立額を増やすのは本末転倒です。SBI証券・楽天証券・マネックス証券の付与率や対象カードはクレカ積立の3社比較、クレカ積立の基本はクレカ積立の基本と注意点、保有中に貯まるポイントは投信保有ポイントの4社比較で解説しています。

NISAの年間120万円を使い切る必要はある?

ありません。年間120万円はつみたて投資枠で1年間に購入できる上限で、家計にとって適切な投資額とは別の話です。

  • 使い残した枠は翌年に繰り越せないある年に使い残したつみたて投資枠を、翌年の年間投資枠に上乗せすることはできません(日本証券業協会)。
  • 生涯の枠は長く使える生涯の非課税保有限度額は1,800万円で、商品を売却した場合は、その簿価の分だけ翌年以降に枠を再利用できます(金融庁)。
  • 無理をしない「枠が余るともったいない」と生活費や近い将来のお金まで投資すると、急な出費で売却が必要になることがあります。

よくある質問

月1万円から始めても意味はありますか?

あります。NISAは、少額でも運用で得た利益が非課税になる制度です。月1万円なら1年間で12万円、10年間で120万円の元本になります。無理なく続けられる金額から始め、家計に余裕が出たら見直す方法もあります。

毎月3万円と5万円では何が違いますか?

1年間の購入額が36万円と60万円で、10年間の元本は360万円と600万円になります。金額が大きいほど値動きによる増減も大きくなるため、生活費や貯金を確保したうえで続けられるかで判断します。

ボーナス月だけ増額できますか?

証券会社によってはできます。たとえばマネックス証券は年2回までボーナス月を指定できますが、クレカ積立と毎日積立の日額指定では設定できないとしています。利用する証券会社の条件を確認してください。

積立を停止するとNISA口座はどうなりますか?

積立を止めても、それまでに買った商品はそのまま保有できます。2024年からのNISAは非課税保有期間が無期限のため、売却しなければ保有を続けられます。

つみたて投資枠を使い切る必要はありますか?

ありません。年間120万円は上限です。ただし、使い残した枠を翌年に繰り越すことはできません。

クレカ積立と現金積立は併用できますか?

併用できるかどうかや、月の上限の数え方は証券会社ごとに異なります。どちらで積み立てても、つみたて投資枠の合計は年間120万円までです。

途中で積立額を減らすと不利になりますか?

減らしたことによる制度上のペナルティはありません。積立額が減る分、将来の元本は小さくなりますが、生活費や貯金を削って続けるより、家計に合わせて調整するほうが長く続けやすくなります。

参照した公式情報

以下の公式情報を2026年9月27日に確認しました。

この記事のまとめ
  • つみたて投資枠の上限は年間120万円(月10万円相当)だが、使い切る必要はない
  • 元本だけで見ると、月1万円・3万円・5万円は10年で120万円・360万円・600万円
  • 生活費・緊急時の備え・近い将来のお金を先に確保し、値下がりしても続けられる金額にする
  • 増額・減額・停止はできるが、締切や方法は証券会社・決済方法ごとに異なる
  • クレカ積立のポイントは条件で変わるため、ポイントのために積立額を増やさない

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