結論:機種変更をしても、正しい手順で引き継げばスマホ決済の残高やポイントがすぐに消えるわけではありません。ただし、仕組みはサービスごとに異なります。PayPayは電話番号を変えなければ新しいスマホでログインして引き継げますが、電話番号も変わる場合は電話番号の変更手続きが必要です。Apple PayやGoogle Walletのカードは新しいスマホで追加・設定する作業があり、Suicaなどの交通系ICは旧端末から移行する必要があります。手続きが終わるまで、旧端末を初期化しないようにしましょう。(確認日:2026年10月1日)

この記事では、機種変更の前・最中・後に分けて、スマホ決済の引き継ぎ手順を整理します。Apple PayとGoogle Payの違いやポイントの比べ方はApple PayとGoogle Payはどっちがポイ活向き?で解説しています。

機種変更するとスマホ決済のポイントや残高は消える?

手順どおりに引き継げば、消えるわけではありません。ただし、「すべて自動で引き継がれる」わけでも「すべて登録し直し」になるわけでもなく、サービスごとに必要な作業が違います。

サービス機種変更での扱い主な作業
PayPay電話番号を変えなければ、新しいスマホでログインして残高や設定等を引き継げる新しいスマホでログイン。電話番号も変わる場合は電話番号の変更手続き
Apple Pay(決済カード)以前使ったカードを新しいiPhoneのウォレットに追加できるウォレットの「見つかったカード」から追加
Google Walletアイテムの種類で異なる。ポイントカードや搭乗券などは自動で表示される場合があるが、クレジット・デビットカードなど端末に紐づくものは自動では表示されないデータ移行・復元または再追加。タッチ決済用にカードを設定
交通系IC(Suicaなど)同じカードを複数の端末で同時に使うことはできない旧端末から新しい端末へ移行

各社の公式ヘルプにもとづきます(2026年10月1日確認)。詳しい手順は各見出しで説明します。

機種変更前に確認しておく5項目

  • 登録電話番号機種変更で電話番号も変わるかどうかで、PayPayなどの手続きが変わります
  • ログイン情報PayPayのパスワード、Apple Account、Googleアカウント、モバイルSuicaのIDとパスワードなどを確認しておきます
  • 残高・ポイント移行前の残高やポイント数を控えておくと、移行後に比べやすくなります(編集部の提案)
  • 登録カードカード発行元によっては、新しい端末にカードを追加するときに追加の認証が必要な場合があります
  • 交通系ICSuicaなどは旧端末から移す操作が必要です。移動中は移行できません
⚠ 旧端末はすぐに初期化しない

Apple Payの交通系ICカードを設定アシスタントや「見つかったカード」から直接移行する場合は、旧端末が近くにあり、インターネットへ接続されている必要があります。端末同士が近くにない場合も、旧端末のウォレットからカードを手動で削除してから移行する方法がApple公式で案内されています。AndroidのモバイルSuicaも、旧端末での預け入れ操作が必要です。すべての引き継ぎが終わるまで、旧端末を初期化したり下取りに出したりしないようにしましょう。

PayPayを新しいスマホへ引き継ぐ方法

PayPayの公式ヘルプでは、機種変更の手続きは電話番号を変更するかどうかで分けて案内されています。

電話番号が変わらない場合

MNP(番号そのままの乗り換え)や同じ電話番号での機種変更なら、新しいスマホでPayPayアプリにログインすれば、残高や設定等を引き継げます。旧端末が手元にありログインできる場合は、新しいスマホで登録済みの電話番号とパスワードを入力したあと、旧端末側で操作して認証する手順が案内されています。旧端末がない場合やログインできない場合は、PayPayヘルプの別の手順を確認してください。

電話番号も変わる場合

新しい電話番号で今までのPayPayアカウントを使い続けるには、PayPayアカウントの電話番号の変更手続きが必要です。手続きの方法はPayPayにログインできるかどうかで異なります。以前の電話番号を解約してSMS認証コードが受け取れない場合の手順も、PayPayヘルプで案内されています。

新規アカウントを作ってはいけないケース

⚠ 引き継ぎたいなら新規登録しない

PayPayの公式ヘルプでは、新規でPayPayアカウントを作成した場合、これまでのアカウント情報の引き継ぎや統合はできないとされています。今までの残高やポイントを引き継ぎたい場合は、新しい電話番号でアカウントを作らず、電話番号の変更手続きを行ってください。

SMS認証や電話番号の変更でつまずきやすい点はSMS認証が必要なポイ活の注意点、PayPayポイントの基本はPayPayポイントとは?で解説しています。

Apple Payを新しいiPhoneへ移行する方法

決済カード

新しいiPhoneでウォレットアプリを開き、追加ボタンから「見つかったカード」をタップすると、以前使ったカードを追加できます。カード発行元によっては、追加の認証や補足情報の提示、専用アプリのダウンロードを求められる場合があります。

メインカード

複数のカードを登録している場合は、支払いで優先して使うカードが新しいiPhoneでも意図どおりになっているか確認しておくと安心です(編集部の提案)。ポイントの貯まり方はカードや支払い方法(iD・QUICPayなど)によって異なるため、詳しくはApple Payでポイ活する方法をご覧ください。

Suica・PASMO・ICOCAなどの交通系ICカード

  • 同時に複数の端末には入れられない同じ交通系ICカードを複数のデバイスに同時に入れておくことはできませんが、デバイス間で移行できます
  • 移行の方法新しいiPhoneの設定アシスタントで「ウォレット」をタップして移行するカードを選ぶか、ウォレットアプリの追加ボタンから「見つかったカード」を選んで移行します
  • 移行の条件設定アシスタントや「見つかったカード」から直接移行する場合は、旧端末が近くにあり、インターネットへ接続されている必要があります。交通機関での移動中は移行できません
  • 端末同士が近くにない場合旧端末のウォレットから交通系ICカードを手動で削除してから、新しい端末へ移行する方法もApple公式で案内されています。削除は、ウォレットで交通系ICカードを選び、「カードの詳細」の「このカードを削除」から行います
  • 移行後の表示移行が終わると、以前のデバイスのカードは「使用できない」と表示されます

Apple Watchを使っている場合

iPhoneとApple Watchのあいだでは、iPhoneのApple Watchアプリの「ウォレットとApple Pay」から交通系ICカードを移行したり、iPhoneに戻したりできます。新しいiPhoneとApple Watchをペアリングし直す場合は、Apple Watch側のカードの状態もあわせて確認しましょう(編集部の提案)。

Google Walletを新しいAndroidへ移行する方法

Google Walletでは、機種変更時のデータ移行でカードやパスが引き継がれる場合がありますが、アイテムの種類によって扱いが異なります。Googleの公式ヘルプ「Google ウォレットのパスやカードを移行する」では、Googleアカウントに紐づくものと端末に紐づくものに分けて案内されています。

  • Googleアカウントに紐づくものポイントカード、ギフトカード、イベントチケット、搭乗券などは、新しい端末で同じGoogleアカウントにログインすると自動で表示される場合があります
  • 端末に紐づくものクレジットカード・デビットカード、一部の交通機関のパス、IDパスなどは、ログインしただけでは自動で表示されません。データ移行やクラウドからの復元で移せる場合もありますが、対象は一部のパスやカードに限られます
  • タッチ決済用のカードを設定するクレジット・デビットカードが引き継がれた場合も、タッチ決済の取引用にカードを設定する作業が必要です。新しい端末で、タッチ決済に使うカードの利用設定を確認してください
  • 表示されないものは追加し直すデータ移行や復元で移らなかったパスやカードは、新しい端末のウォレットアプリに手動で追加し直すよう案内されています
  • 電子マネーはサービスごとに確認Suicaなどの電子マネーは、サービスごとの機種変更手順(旧端末での預け入れなど)が必要な場合があります

Google Payでポイントを貯める方法はGoogle Payでポイ活する方法で解説しています。

Suicaなど交通系ICの機種変更で注意すること

iPhoneどうしの機種変更はApple Payの見出しで説明した方法で移行します。ここでは、Android(モバイルSuica)どうしの機種変更について、モバイルSuica公式の案内を整理します。

  1. 事前に確認する
    モバイルSuicaのログイン情報を用意し、新しい端末にモバイルSuicaアプリとおサイフケータイアプリを入れて、旧端末と同じGoogleアカウントでおサイフケータイアプリにログインします
  2. 旧端末でカードを預ける
    モバイルSuicaアプリの会員メニューから「カードを預ける(機種変更)」を選び、おサイフケータイアプリでも「カードを預ける(機種変更)」をタップします。Suicaが複数枚ある場合は、すべてのカードで操作が必要です
  3. 新しい端末で受け取る
    モバイルSuicaアプリで「以前の端末からSuicaを移行する(機種変更)」をタップし、案内に沿って旧端末と同じIDとパスワードでログインします
  4. 関連サービスを再設定する
    エクスプレス予約連携サービスを使っている場合は、その再設定も行います
⚠ 移行できないときの注意
  • 新しい端末のおサイフケータイアプリが旧端末と違うGoogleアカウントの場合は移行できず、旧端末のSuicaは退会の手続きになります
  • 故障や紛失で旧端末から預けられない場合は再発行登録を行います。この場合、新しい端末でSuicaを再設定できるのは翌日5時以降です
  • 中古や交換された端末には、前の所有者のSuica情報が残っている場合があると案内されています

PASMOやICOCAなどほかの交通系ICは、それぞれの発行元の案内も確認してください。交通系ICのポイントの違いはSuica・PASMO・ICOCAはどれがお得?で比較しています。

iPhone⇔AndroidへOSを変更する場合の注意

  • iPhoneからAndroidへSuicaを移すiPhoneのSuicaアプリで会員登録をしている場合(モバイルSuica会員)は、Androidへ移行できます。旧端末でSuicaをサーバへ退避(削除)してから、AndroidのモバイルSuicaアプリで受け取ります
  • AndroidからiPhoneへSuicaを移す旧端末で「カードを預ける(機種変更)」を行ってから、iPhoneのSuicaアプリで受け取ります。移行後はApple PayのSuicaとして設定され、Google Payアプリでは使えなくなります
  • 旧端末で預けられない場合故障や紛失などで旧端末から退避できない場合は、そのSuicaは払いもどし(退会)となり、新しい端末で新規発行すると案内されています
  • 決済カードは新しいOS側で追加するApple PayとGoogle Walletは別のサービスのため、OSを変えた場合は新しい端末のウォレットにカードを追加します(編集部の整理)

機種変更後のポイント取りこぼしチェックリスト

  • 残高・ポイントの数旧端末で控えておいた数字と同じか確認する
  • 支払い方法の登録PayPayのクレジットカードやウォレットのカードが使える状態か確認する
  • タッチ決済のカードGoogle Walletでタッチ決済用のカードを設定したか確認する
  • 交通系IC新しい端末に残高や定期券が表示され、旧端末では使えない状態になっているか確認する
  • ポイントカード・連携ウォレットに入れていたポイントカードや、各サービスとの連携が残っているか確認する

移行後にPayPayポイントが付かない場合は、PayPayポイントが付かないのはなぜ?で原因を確認できます。iDとQUICPayの違いはiDとQUICPayはどっちがお得?で解説しています。

よくある質問

機種変更するとPayPayの残高やポイントは消えますか?

電話番号を変えずに機種変更する場合は、新しいスマホでPayPayアプリにログインすれば、残高や設定等を引き継げます。電話番号も変わる場合は電話番号の変更手続きが必要で、新規アカウントを作るとこれまでの情報の引き継ぎや統合はできません。

電話番号も変わる場合、PayPayはどうすればいいですか?

今までのPayPayアカウントの電話番号を変更します。手続きの方法はPayPayにログインできるかどうかで異なり、PayPayヘルプで案内されています。

新しいiPhoneにApple Payのカードは自動で入りますか?

新しいiPhoneのウォレットアプリで、追加ボタンから「見つかったカード」を選ぶと、以前使ったカードを追加できます。カード発行元によっては追加の認証が必要な場合があります。

Google Walletのカードは機種変更後そのまま使えますか?

アイテムの種類によって異なります。ポイントカードや搭乗券などGoogleアカウントに紐づくものは、新しい端末で同じアカウントにログインすると自動で表示される場合があります。クレジット・デビットカードなど端末に紐づくものはログインだけでは表示されず、データ移行などで引き継がれない場合は追加し直します。引き継がれた場合も、タッチ決済用にカードを設定する作業が必要です。

Suicaは旧端末から移す必要がありますか?

はい。同じSuicaを複数の端末で同時に使うことはできず、端末間で移行します。AndroidのモバイルSuicaでは、旧端末で「カードを預ける(機種変更)」の操作が必要です。

旧スマホが壊れてSuicaを移せない場合は?

Android同士の機種変更では、再発行登録を行うと新しい端末でSuicaを再設定できます(翌日5時以降)。iPhoneとAndroidのあいだで移す場合に旧端末から退避できないときは、払いもどし(退会)をして新しい端末で新規発行すると案内されています。

まとめ

この記事のまとめ
  • 機種変更でスマホ決済の残高やポイントがすぐ消えるわけではないが、必要な作業はサービスごとに異なる
  • PayPayは電話番号を変えなければ新しいスマホでログイン。電話番号も変わる場合は電話番号の変更手続きを行い、新規アカウントは作らない
  • Apple Payは「見つかったカード」から追加する。交通系ICは旧端末が近くにありネットにつながった状態で移行し、端末同士が近くにない場合は旧端末のウォレットから手動で削除してから移行する
  • Google Walletはアイテムの種類で扱いが異なり、クレジット・デビットカードなど端末に紐づくものは再設定・再追加が必要な場合がある。タッチ決済用のカード設定も確認する
  • モバイルSuica(Android)は旧端末で預けてから新しい端末で受け取る
  • すべての引き継ぎが終わるまで旧端末を初期化しない

参照した公式情報

いずれも2026年10月1日に確認した内容です。手順や画面の表示は変わる場合があるため、機種変更の前に各サービスの公式ヘルプで最新の手順を確認してください。

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