結論:iDとQUICPayは、決済サービスそのものに一律の還元率が設定されているわけではありません。どちらも、公式には「設定したカードのポイントやマイルが貯まり、還元内容はカードによって異なる」とされており、実際に貯まるポイントは紐付けたクレジットカード等の制度で決まります。そのため「iDだから○%」「QUICPayだから○%」と単純比較するのではなく、持っているカード、カード会社のポイント条件、スマホ対応状況、よく使う店舗、キャンペーンの対象条件を確認して選ぶことが大切です。

iDとQUICPayの違いを一覧比較

項目iDQUICPay
運営/提供株式会社NTTドコモ・フィナンシャルグループ(2026年7月1日付でNTTドコモから事業承継)株式会社ジェーシービー(JCB)
決済方式非接触IC(FeliCa)方式非接触IC(FeliCa)方式
支払い方法クレジット(ポストペイ)型、デビット型、プリペイド型に対応クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードに対応
対応カード提携するカード発行会社のカードに対応179社のカード発行会社に対応(公式サイト確認)
Apple Pay対応カードを登録すればiDとして利用可能対応カードを登録すればQUICPay+として利用可能
Google Pay対応カードを登録すればiDとして利用可能対応カードを登録すればQUICPay+として利用可能(公式サイト確認)
利用店舗iDマークのある店舗(決済端末は全国で順次拡大中)QUICPay・QUICPay+マークのある店舗
利用上限の考え方カード発行会社・店舗の設定によるQUICPayマークのみの店舗では原則2万円まで。QUICPay+対応店舗では2万円を超える支払いにも対応できるが、実際の上限はカード発行会社・店舗・設定等の条件による(公式サイト確認)
ポイントの決まり方登録したカードに対応するポイントが貯まる(還元率・対象条件はカードによる)設定したカードのポイント・マイルが貯まり、還元内容はカードにより異なる(公式サイト確認)
どちらがお得?カード側の還元条件によるカード側の還元条件による

情報確認日:2026年9月17日。参考:iD公式サイト、iD公式「金融・決済サービス事業の運営会社変更に伴うiDサービスの規約改定等のお知らせ」、QUICPay公式サイト、QUICPay公式「対応カード・お支払いタイプ」、QUICPay公式「QUICPay+について」。対応カード・条件は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

iDでは何ポイント貯まる?

iD自体に「iDを使えば○%還元」という固定の還元率が公式に案内されているわけではありません。iD公式サイトでは「iDならカードに対応するポイントが貯まります」と案内されており、具体的な還元率やポイント制度の詳細はカード発行会社ごとに異なるとされています。つまり、iDでどれだけポイントが貯まるかは、iDという決済方式そのものではなく、登録したカード発行会社のポイント条件・対象取引・キャンペーン条件によって決まります。カードごとの具体的な還元率やポイントアップ条件を確認したい場合は、必ず各カード発行会社の公式サイトで、実際に確認する時点の最新情報を確認してください。

QUICPayでは何ポイント貯まる?

QUICPayについても同様です。QUICPay公式サイトでは「QUICPayのお支払いで、QUICPayのお支払いに設定したカードのポイントやマイルが貯まります。設定したカードによって還元内容や還元方法等が異なります」と説明されています。QUICPayという決済方式そのものが常に一定の還元率を提供しているわけではなく、あくまで設定したカードの制度に準じる仕組みです。「QUICPayなら常に○%還元」といった案内を見かけた場合は、それがQUICPay自体の還元なのか、特定のカードのキャンペーンによる上乗せなのかを区別して確認することをおすすめします。

QUICPayとQUICPay+の違い

項目QUICPayQUICPay+(プラス)
対応カードクレジットカードのみクレジットカード・プリペイドカード・デビットカードに対応
利用店舗QUICPayマークのある店舗QUICPay+マークのある店舗(デビット・プリペイドはQUICPay+マークの店舗でのみ利用可)
利用上限(カード型)2万円まで(公式サイト確認)公式表記は「上限なし」だが、カード発行会社・利用店舗により異なるという注記付き(公式サイト確認)
スマホ利用時カード型としての利用が基本Apple PayまたはGoogle Payで利用する場合は、いずれもQUICPay+として動作(公式サイト確認)

QUICPay+は、QUICPayの対応範囲を広げたブランドで、クレジットカードに加えてプリペイドカード・デビットカードにも対応している点が特徴です。QUICPayマークのみの店舗では、原則として1回あたり2万円までが上限です。QUICPay+対応店舗では2万円を超える支払いにも対応できますが、公式サイト上の「上限なし」という表記には「お支払いに指定したカードおよびご利用の店舗等により異なります」という注記が付いており、実際の利用上限はカード発行会社・店舗・設定等の条件によります。「QUICPay+なら無制限に使える」と断定せず、高額の決済を予定している場合は、利用するカードや店舗の条件を事前に確認しておくと安心です。基本的には、Apple Pay・Google Payで利用する場合はQUICPay+、カード型などで利用する場合はQUICPayという扱いになります。

Apple PayではiDとQUICPayをどう使い分ける?

Apple Payに登録したカードによって、iDとして使われるかQUICPay+として使われるかが決まります。どちらの方式になるかはカード発行会社側の設定によるため、利用者側で自由に切り替えられるとは限りません。Apple Pay自体の仕組みや、レジでの伝え方によってポイントの扱いが変わる場合がある点については、Apple Payでポイ活する方法で詳しく解説していますので、そちらもあわせてご確認ください。

Google Pay/Googleウォレットではどうなる?

Google Pay(Googleウォレット)でも考え方は同様で、登録したカードによってiDまたはQUICPay+として利用できます。QUICPay公式サイトによると、Apple Payだけでなく Google Payで利用する場合もQUICPay+として扱われるとされており、Apple Payと同じ整理になります。Android端末では、iD・QUICPay+ともにおサイフケータイ(FeliCa)対応が必要になる点が、国際ブランドのタッチ決済(EMVコンタクトレス)との大きな違いです。Android・Googleウォレット特有の対応端末や設定については、Google Payでポイ活する方法で詳しく解説しています。

iD・QUICPay・クレカのタッチ決済は何が違う?

iD・QUICPayと、Visa・Mastercard・JCBなど国際ブランドが提供するタッチ決済は、同じ「かざして支払う」方式に見えても、採用している決済方式が異なります。iD・QUICPayはFeliCa方式、国際ブランドのタッチ決済はEMVコンタクトレス方式が基本です。方式が違うと、対応する端末条件やポイントアップキャンペーンの対象条件も異なる場合があります。国際ブランドのタッチ決済自体の対象店舗や仕組みについては、Visaタッチ決済でポイ活する方法で詳しく解説していますので、本記事では重複を避けて概要のみとしています。

ポイントアップを狙うときの注意点

⚠ 「スマホでタッチすれば全部同じ還元」ではありません

カードによっては、iD利用・QUICPay利用・スマホでのブランドタッチ決済・カード現物でのタッチ決済で、ポイントアップの対象条件が異なる場合があります。たとえば、タッチ決済限定のポイント優遇を用意しているカードでは、同じ端末にタッチしていても、レジでの選択によってiD扱いになり、タッチ決済の特典が対象外になるケースが公式に案内されている例もあります。「スマホでタッチすれば、どの決済方式でも同じように還元される」とは限らないため、ポイントアップを狙う場合は、必ず利用するカード会社の公式サイトで対象となる決済方式を確認してください。

iDとQUICPayはどっちを選ぶ?

iDとQUICPayのどちらが一律にお得ということはなく、次のような点をもとに判断するのが基本的な考え方です。

  • 現在持っているカードが、iDとQUICPayのどちらに対応しているか
  • カード会社のポイント条件が、どちらの決済方式で有利になっているか
  • 普段よく利用する店舗が、iDマーク・QUICPay(+)マークのどちらに対応しているか
  • Apple Pay・Google Payでの登録状況、スマホでの使いやすさ
  • 実施中のポイントアップキャンペーンが、どちらの決済方式を対象にしているか

カードによってはiD・QUICPayの両方に対応している場合もあれば、どちらか一方にしか対応していない場合もあります。まずは自分が普段使っているカードがどちらに対応しているか、カード会社の公式サイトで確認することから始めるとよいでしょう。

よくある質問

iDとQUICPayはどっちがお得ですか?

決済方式そのものにお得・不利の違いがあるわけではありません。どちらも、貯まるポイントは登録したカードの制度によって決まるため、決済ブランドだけでなく、カード会社のポイント条件、タッチ決済限定キャンペーンの対象条件、対象外取引の有無まで確認したうえで比較することになります。

iDを使うとdポイントが必ず貯まりますか?

カードによります。iDに登録したカードがdポイント付与の対象となっている場合に貯まる仕組みで、iDを使うこと自体がdポイントの付与を保証するものではありません。登録しているカードの公式サイトでご確認ください。

QUICPayを使うとJ-POINTが必ず貯まりますか?

カードによります。QUICPay公式でも、貯まるポイント・マイルは設定したカードによって異なるとされています。QUICPayを使うこと自体で特定のポイントが必ず貯まるわけではありません。

Apple PayならiDとQUICPayを自由に選べますか?

利用者が都度自由に切り替えられるとは限りません。登録したカードによって、iDとして使われるかQUICPay+として使われるかが決まる仕組みです。詳しくはApple Payでポイ活する方法で解説しています。

Google Payでは両方使えますか?

登録したカードによって、iDまたはQUICPay+として利用できます。QUICPay公式によると、Google PayでのQUICPay利用はApple Payと同様にQUICPay+として扱われます。いずれもおサイフケータイ(FeliCa)対応のAndroid端末が必要です。詳しくはGoogle Payでポイ活する方法で解説しています。

QUICPay+とは何ですか?

QUICPayの対応範囲を広げたブランドで、クレジットカードに加えてプリペイドカード・デビットカードにも対応しています。QUICPayマークのみの店舗では原則2万円までですが、QUICPay+対応店舗では2万円を超える支払いにも対応できます。ただし公式サイトの「上限なし」という表記には、カード発行会社・利用店舗により異なるという注記が付いており、無制限に使えるという意味ではありません。Apple Pay・Google Payで利用する場合は、基本的にQUICPay+として扱われます。

iD/QUICPayとVisaタッチは同じ仕組みですか?

異なります。iD・QUICPayはFeliCa方式、Visaなど国際ブランドのタッチ決済はEMVコンタクトレス方式が基本で、決済の仕組みが異なります。Visaタッチ決済の詳細はVisaタッチ決済でポイ活する方法で解説しています。

ポイントの二重取りはできますか?

カードやキャンペーンの条件によります。店舗独自のポイントカード提示との組み合わせなど、条件を満たせば二重取りできる場合もありますが、必ずできるとは限りません。組み合わせの考え方はポイント二重取り・三重取りの組み合わせ早見表で解説しています。

この記事のまとめ
  • iD・QUICPayともに、決済方式そのものに固定の還元率はなく、貯まるポイントは登録したカードの制度で決まる
  • QUICPay+はクレジットカードに加えてプリペイド・デビットカードにも対応し、上限は「上限なし」表記でもカード会社・店舗の条件による
  • Apple Pay・Google Payでは、登録したカードによってiDになるかQUICPay+になるかが決まる(どちらもQUICPay+として扱われる)
  • ポイントアップキャンペーンは決済方式ごとに対象条件が異なる場合があるため、カード会社公式サイトでの確認が欠かせない

iDとQUICPayは、どちらか一方が一律にお得というわけではなく、自分が持っているカードのポイント条件で選ぶのが基本です。普段使っているクレジットカードの還元率を比較したい場合はクレジットカードのポイントを徹底比較、PayPayなどコード決済との使い分けを知りたい場合はコード決済4社を徹底比較もあわせてご覧ください。