クレジットカードを選ぶとき、広告やランキングサイトの「還元率〇%」という数字だけを見ていませんか。実はその数字が、通常利用でも得られる基本還元率なのか、特定の店舗・支払い方法・キャンペーン期間限定の条件付き還元なのかによって、実質的なお得さは大きく変わります。この記事では、楽天カード・dカード・三井住友カード(NL)・au PAYカード・PayPayカード・JCBカード S・リクルートカード・ANA JCB一般カード・JALカード普通カードの9枚を、2026年8月25日時点の公式情報をもとに比較しました。あわせて、年間利用額別の実質還元シミュレーションも掲載しています。

主要9枚を一覧比較

各カードの発行会社公式サイト・公式ポイントプログラムページ・公式FAQをもとに比較しています。「基本還元」は通常利用時の還元で、特約店やキャンペーンによる上乗せ分は含めていません。

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カード 年会費 基本還元 主なポイント 1pt価値 有効期限 主な交換先 特徴
楽天カード 永年無料 100円(税込)で1pt=1.0% 楽天ポイント 1円 最終獲得月を含め1年以内に新規獲得がなければ失効(利用で延長) 楽天市場等の楽天サービスで1pt=1円として利用 楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)で条件付き上乗せ
dカード 永年無料 100円(税込)で1pt=1.0% dポイント 1円 最終利用日から12ヶ月(利用で延長) dポイント加盟店、dカード利用代金への充当等 マツキヨココカラ・スターバックスなど特約店で還元率アップ(店舗ごとに異なる)
三井住友カード(NL) 永年無料 200円(税込)で1pt=0.5% Vポイント 1円 最終変動日から1年(利用で延長) 景品・マイル・他社ポイント等 対象コンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済利用時は最大7%(条件付き、下記参照)
au PAYカード 永年無料 100円(税込)で1pt=1.0% Pontaポイント 1円 最終利用日から1年(利用で延長) Pontaポイントの通常交換先(詳細は要公式確認) au/UQ mobile・auひかり料金は基本の1%のみ(高還元はau PAYゴールドカード限定)。au PAY残高への対象チャージで条件付き上乗せあり(下記参照)
PayPayカード 永年無料 200円(税込)で1.0%(2pt) PayPayポイント 1円 通常ポイントは無期限。期間限定ポイントはキャンペーンにより最短30日〜最長180日 PayPay残高・PayPayカード利用等への充当 Yahoo!ショッピング・LOHACOで条件付き上乗せ(下記参照)
JCBカード S 永年無料 200円(税込)で1pt=0.5% J-POINT(旧Oki Dokiポイント) 1円 獲得月から2年(24ヶ月)後の15日まで MyJCB Pay、Amazon.co.jp、JCBギフトカード等 2024年1月31日発行終了の旧JCB一般カードの後継。J-POINTパートナー優待店で条件付き上乗せ
リクルートカード 永年無料 1.2%(10,000円で120円相当) リクルートポイント 1円 最終付与月から12ヶ月後の月末(利用で延長)。期間限定ポイントは加算翌月末 Pontaポイント・dポイントへ1pt単位で交換可能 じゃらんnet・ホットペッパー系列で条件付き上乗せ
ANA JCB一般カード 初年度無料、2年目以降2,200円(税込) 200円(税込)で1pt(J-POINT)=0.5%相当 J-POINT→ANAマイル(手動移行) 移行コースにより変動(下記参照) J-POINTは獲得月から2年(24ヶ月)後の15日まで。移行後のANAマイルは積算月から36ヶ月(3年)後の月末まで ANAマイルへの移行が中心 自動でマイルが貯まるのではなく、ポイントを移行申請する方式(下記参照)
JALカード普通カード(Visa/Mastercard/JCB) 初年度無料、2年目以降2,200円(税込)※アメリカン・エキスプレスは対象外(下記参照) 200円(税込)で1マイル(マイルに固定の円価値はなく、%表示はしません) JALマイル(直接加算) - 3年 特典航空券等への利用 ショッピング利用分がマイルとして直接貯まる設計(下記参照)

調査方法:各カード発行会社の公式サイト・公式ポイントプログラムページ・公式FAQを確認しています。

情報確認日:2026年8月25日。年会費・還元率・ポイント制度・キャンペーン内容は変更される場合があります。申し込み前に、必ず各公式サイトで最新の条件をご確認ください。

⚠ ANA JCB一般カードのマイル移行について
  • ANA JCB一般カードは、利用に応じて貯まるのはJ-POINTであり、ANAマイルへは移行の手続きが必要です
  • 移行方法には「マイル自動移行コース」(毎月自動で移行)と「マルチポイントコース」(都度申込)があり、それぞれに2マイルコース(1pt=2マイル)と1マイルコース(1pt=1マイル)が用意されています
  • 2マイルコースは一般カード会員の場合、移行手数料として年5,500円(税込)がかかります(プレミアムカードは無料)。1マイルコースはカード会員全員が手数料無料です
  • このほか、コース選択をしない場合の通常の交換(2,500ポイント以上、手数料無料)では1pt=0.6マイルとなります
  • ご自身のカード種類でどのコースを選べるかは、JCB公式のマイル移行ページで最終確認することをおすすめします
⚠ JALカード普通カードは国際ブランドで年会費が異なる
  • Visa・Mastercard・JCBブランドの普通カードは、年会費2,200円(税込)で「年会費初年度無料サービス」の対象です
  • 一方、JALアメリカン・エキスプレス・カード(普通カード)は年会費6,600円(税込)で、この初年度無料サービスの対象外です(初年度から年会費が発生します)
  • ショッピングマイルの基本還元率(200円で1マイル、特約店200円で2マイル)は、ブランドによる違いはありません

年会費のタイプを区別する

「年会費無料」といっても、実際にはいくつかのタイプに分かれます。申し込み前に、どのタイプに当てはまるかを確認しましょう。

  • 永年無料今回比較した楽天カード・dカード・三井住友カード(NL)・au PAYカード・PayPayカード・JCBカード Sは、いずれも永年無料とされています
  • 初年度無料、2年目以降有料ANA JCB一般カードは初年度無料、2年目以降2,200円(税込)です。JALカード普通カード(Visa/Mastercard/JCB)も、公式の「年会費初年度無料サービス」により通常は入会1年目が無料になり、2年目以降は利用額にかかわらず2,200円(税込)がかかります。ただし同じJALカード普通カードでも、アメリカン・エキスプレスブランドはこのサービスの対象外で、初年度から年会費6,600円(税込)が発生します
  • 年間利用額条件で無料になるカードもある今回比較した9枚には該当がありませんが、他のカードにはこうしたタイプもあるため、条件をよく確認してください

基本還元と条件付き還元を分ける

カードの広告や比較サイトでは「最大〇%還元」という表現が目立ちますが、これは特定の店舗・決済方法・キャンペーン期間に限った条件付きの数値です。通常利用でも得られる基本還元率とは分けて考える必要があります。

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カード 基本還元(通常利用) 条件付き還元(特約店・キャンペーン)
楽天カード 1.0% 楽天市場でのSPU達成時に還元倍率が上乗せ(対象サービスの併用が条件)
dカード 1.0% dカード特約店(マツキヨココカラ、スターバックスなど40店舗以上)で還元率アップ(店舗ごとに異なる)
三井住友カード(NL) 0.5% 対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済またはモバイルオーダー利用時は最大7%(Oliveフレキシブルペイは最大8%)。カードの差し込み・磁気取引・iD払いは対象外で通常の0.5%になる点に注意
au PAYカード 1.0% au/UQ mobile・auひかり等の通信料金は還元率アップの対象外で、通常カードは基本の1%のままです(通信料金での最大10%還元はau PAYゴールドカード限定の特典)。一方、au PAY残高への対象チャージ(不足額・一定額チャージ)は、条件達成で最大1.5%(月間500pt上限)
PayPayカード 1.0%(公共料金・税金は0.5%) PayPayステップの条件達成で最大1.5%。Yahoo!ショッピング・LOHACOでは最大5%(LYPプレミアム会員は最大7%)
JCBカード S 0.5% J-POINTパートナー優待店(Amazon.co.jp、スターバックス、コンビニ、スーパー、飲食店、家電量販店、百貨店等)で最大10.5%
リクルートカード 1.2% じゃらんnet・Hot Pepper Beauty・ホットペッパーグルメなどリクルート系列サービスで還元率アップ
ANA JCB一般カード 0.5%相当(J-POINT) 搭乗ごとに区間基本マイレージの+10%(フライトボーナス)、入会時・毎年継続時に1,000マイルのボーナス(いずれも搭乗や入会が条件)
JALカード普通カード(Visa/Mastercard/JCB) 200円で1マイル(マイルに固定の円価値はないため%表示はしません) 追加年会費4,950円(税込)の「ショッピングマイル・プレミアム」加入で100円=1マイルに引き上げ可能。入会搭乗ボーナス等は搭乗が条件

このように、「最大10%」「最大7%」といった目立つ数値の多くは、特定の店舗や決済方法、キャンペーン期間に限った条件付きのものです。普段よく利用する店舗・支払い方法がその条件に当てはまるかどうかを確認してから判断することをおすすめします。

1ポイントの価値は交換先によって変わる

今回比較した9枚のうち、共通ポイント型の7枚(楽天・d・V・Ponta・PayPay・J-POINT・リクルートポイント)は、基本的に1ポイント=1円相当として使える場面が用意されています。ただし、これは「利用先により異なる」場合がある点に注意してください。一方、ANA JCB一般カード・JALカード普通カードで貯まるマイルには、共通ポイントのような固定の円価値がありません。特典航空券への交換など、使い方によって実質的な価値が変わるため、この記事ではマイルを円に換算して比較することはしません。

  • リクルートポイントは、Pontaポイント・dポイントへの交換で価値を保ったまま移せますが、期間限定ポイントはPontaポイントへ交換できない場合があります
  • 他社ポイントへ交換する場合、交換レートが1ポイント=1円より低くなる場合があります(例:JCBの他社ポイント移行は1ポイント=0.7円相当とされる商品もあります)
  • ANA JCB一般カードのJ-POINTをANAマイルへ移行する場合も、コースによって1ポイントあたりのマイル数(0.6〜2マイル)が変わりますが、マイル自体に固定の円価値がないため、ここでも円換算はしません

「1ポイント=1円」という前提だけで比較すると、実際の価値を見誤ることがあります。自分がよく使う交換先でのレートを確認してから、カードごとの実質的なお得さを判断しましょう。マイルの価値やANA・JALの詳しい比較はマイルが貯まるクレジットカード比較で解説しています。

年間利用額別シミュレーション

⚠ これは通常利用のみを想定した参考値です
  • 各カードの基本還元率のみで計算しており、特約店・キャンペーン・入会特典は含めていません
  • 実際の還元は、利用する店舗や支払い方法によって、ここで示す金額(またはマイル数)より多くなる場合も少なくなる場合もあります
  • 年間利用特典(利用額に応じたボーナス等)があるカードは、別途注記しています

年間利用額(50万円・100万円・200万円)をすべて基本還元率でカード決済した場合の目安です。共通ポイント型は、1ポイント=1円として使える点を前提に「年会費を差し引いた実質還元」を円で示します。計算式は「年間利用額 × 基本還元率 − 年会費」です。

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カード(共通ポイント型) 年間50万円 年間100万円 年間200万円
楽天カード(1.0%、年会費0円) 5,000円相当 10,000円相当 20,000円相当
dカード(1.0%、年会費0円) 5,000円相当 10,000円相当 20,000円相当
三井住友カード(NL)(0.5%、年会費0円) 2,500円相当 5,000円相当 10,000円相当
au PAYカード(1.0%、年会費0円) 5,000円相当 10,000円相当 20,000円相当
PayPayカード(1.0%、年会費0円) 5,000円相当 10,000円相当 20,000円相当
JCBカード S(0.5%、年会費0円) 2,500円相当 5,000円相当 10,000円相当
リクルートカード(1.2%、年会費0円) 6,000円相当 12,000円相当 24,000円相当

このシミュレーションからは、年会費無料のカードは年間利用額が少なくても実質還元がそのままプラスになることが分かります。基本還元率が高いほど実質還元も大きくなりますが、特約店やキャンペーンを含めた実際のお得さは、普段の利用シーンによって変わります。

マイル型(ANA JCB一般カード・JALカード普通カード)

ANA・JALのマイルは1マイルあたりの円価値が一定でないため、円換算はせず「獲得マイル数」と「年会費」を分けて示します。マイル系2枚とも初年度は年会費が無料のため、2年目以降の年会費(2,200円、JALはVisa/Mastercard/JCB)で記載しています。

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カード 年間利用額 獲得マイル数の目安 年会費(2年目以降)
ANA JCB一般カード
(無料の1マイルコース、200円=1マイル)
50万円 約2,500マイル 2,200円
100万円 約5,000マイル
200万円 約10,000マイル
JALカード普通カード
(200円=1マイル)
50万円 約2,500マイル 2,200円
100万円 約5,000マイル
200万円 約10,000マイル

マイルは獲得数が同じでも、特典航空券の路線・時期・座席クラスや、eJALポイントなど他の使い道によって実質的な価値が変わるため、獲得マイル数を円に換算して年会費と差し引く計算は行っていません。マイルの価値の考え方や、ANA・JALそれぞれの移行条件・搭乗ボーナスの詳細はマイルが貯まるクレジットカード比較で解説しています。

利用状況別のおすすめ

「結局どのカードが一番お得か」は、よく使う店舗・貯めたいポイントの種類・年間利用額によって変わるため、常にどれか1枚が一番お得とは言い切れません。Value Advance編集部としては、利用状況に応じて次のように考えることをおすすめします。

利用状況 比較の視点
年会費をかけたくない 楽天カード・dカード・三井住友カード(NL)・au PAYカード・PayPayカード・JCBカード Sはいずれも永年無料
基本還元率を重視したい 今回比較した中では、リクルートカード(1.2%)、楽天カード・dカード・au PAYカード・PayPayカード(いずれも1.0%)が基本還元では高め
特定の共通ポイントを貯めたい d・楽天・Ponta・Vポイントのどれを軸にするかで対応カードを選ぶ(詳しくは共通ポイント別クレジットカード比較)
対象店舗でのタッチ決済をよく使う 三井住友カード(NL)は対象のコンビニ・飲食店で条件付き高還元
ANA・JALのマイルを貯めたい マイル還元・移行条件を含めて比較する(詳しくはマイルが貯まるクレジットカード比較)

この評価はValue Advance編集部が、公式情報の基本還元率・年会費・条件付き還元を総合して整理したものです。実際のお得さは利用店舗・支払い方法・キャンペーンによって異なります。現在アフィリエイト提携がないカードも、公式条件のみを基準に公平に扱っています。

新しいカードを作らなくてもよい場合

比較記事ではつい「どれを作るか」を考えがちですが、次のようなケースでは、無理に新しいカードを作らなくてもよいと考えられます。

  • すでに同じ用途(共通ポイントやマイルなど)のカードを持っている
  • 年間利用額が少なく、年会費のかかるカードでは実質還元がマイナスになりやすい
  • カードが増えると管理が煩雑になり、年会費の払い忘れや使い忘れのリスクが増える
  • 少額の支払いが中心で、コード決済や電子マネーだけで十分にポイントを貯められている

クレジットカードを持ちすぎることの注意点はクレジットカードを作りすぎると危険?ポイ活で注意したい信用情報の基本でも解説しています。

よくある質問

クレジットカードで一番還元率が高いのはどれですか?

特約店・条件付きキャンペーンまで含めるとカードごとに数値が変わるため、「常にどれが一番お得」とは断定できません。基本還元率と、自分がよく使う店舗での条件付き還元の両方を確認することをおすすめします。

年会費無料のカードだけで十分ですか?

年間利用額が多い場合は、年会費がかかっても還元率や特典が手厚いカードの方が実質的にお得になる場合があります。年間利用額シミュレーションも参考に、年会費を差し引いた実質還元で比較することをおすすめします。

「最大10%還元」のようなカードを基準に選んでいいですか?

「最大〇%」は特約店やキャンペーンなど条件付きの数値であることが多く、通常利用時の基本還元率とは別物です。普段の利用シーンが条件に当てはまるかどうかを確認してから判断することをおすすめします。

1ポイントは必ず1円として使えますか?

カードやポイントの種類、交換先によって異なります。1ポイント=1円で使える場面がある一方、他社ポイントやマイルへの交換では1ポイントあたりの価値が変わる場合があります。

まとめ

クレジットカードのポイントは、還元率の数字だけを比較するのではなく、年会費のタイプ、基本還元と条件付き還元の違い、ポイントの交換先まで含めて考えることが大切です。目的別の比較は共通ポイント別クレジットカード比較マイルが貯まるクレジットカード比較でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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