結論:プリペイドカードの残高が失効するかどうかは、サービスによって違います。Kyashの通常の残高(Kyashバリュー)は有効期限が無期限ですが、Vプリカはカードの有効期限を過ぎると残高が失効します。カード本体、通常の残高、期限付きの残高、チャージコード、ポイントは、期限が別々に決まっていることがあります。また、チャージした残高を現金に戻す「払い戻し」は原則できません。買った商品を返品・キャンセルしたときに残高へ戻る「返金」とは別の話です。

この記事は、プリペイドカードに残高をチャージしている人向けに、残高とカードの期限、払い戻しと返金、チャージの上限、ポイントの対象外を整理したものです。Kyash、au PAY プリペイドカード、Vプリカの公式情報を例にしています(2026年10月13日確認)。プリペイドカードの基本は、プリペイドカードでポイ活する方法で解説しています。

プリペイドカードの残高は必ず失効する?

一律ではありません。通常の残高が無期限のサービスもあれば、カードの有効期限と一緒に残高が失効するサービスもあります。3つのサービスの公式の案内は、次のとおりです。

サービス通常の残高の期限残高がなくなる場合
Kyash無期限(Kyashバリュー)6か月以上、残高の変動がない場合は、アカウントを閉鎖する場合がある。閉鎖されると、残高や特典は消滅する
au PAY プリペイドカードカードの有効期限が過ぎても、au PAY 残高は別途定める期間、維持される(特約)au PAYを解約すると、au PAY 残高は消失する
Vプリカカードの有効期限と同じ日まで更新を申請せずに有効期限を過ぎると、残高は失効する。払い戻しもない
  • Kyashの閉鎖の例Kyashは、2024年6月30日以降に残高の変動がなく、期限までに対応がなかったアカウントを、2025年4月1日に閉鎖したと案内しています。残高が無期限でも、長く使わないと失うことがあります
  • Vプリカの更新有効期限の3か月前から、新しい有効期限のカードの発行を申請できます。期限までに申請すると、残高は新しいカードに移ります
  • au PAYの残高の期限特約では「別途定める期間」とされています。具体的な期間は、au PAYの公式サイトで確認してください

カードの有効期限と残高の有効期限は別

プリペイドカードでは、次の5つの期限が別々に決まっていることがあります。すべてのサービスに5つすべてがあるわけではありません。自分のカードにどれがあるかを確認します。

期限の種類意味公式の案内の例
カード本体の有効期限カード番号で支払いができる期限Kyashは5年まで。Vプリカは発行日から1年後の月末(Vプリカリアル、Vプリカ+などは5年後の月末)。au PAY プリペイドカードは、カードに印字された期日まで
通常の残高の期限チャージした残高が使える期限Kyashバリューは無期限。Vプリカは、カードの有効期限と同じ日
期限付きの残高の期限キャンペーンなどで付く残高の期限Kyashバリュー(期限付き)は、有効期限を過ぎると失効する
チャージコードの期限買ったコードや交換したコードを、チャージするまでの期限Vプリカは、コンビニで買ったチャージコードは購入から1年後の月末まで(2025年10月7日以降の購入分)。キャンペーンの特典やポイント交換などで受け取ったコードは、有効期限なし
ポイントの期限利用で貯まるポイントの期限Kyashポイントは、Kyash Visaカードでの最終取引日から180日
  • 期限付きの残高は先に使われるKyashでは、決済のときに、Kyashバリュー(期限付き)から優先して使われます。期限付きの残高は決済だけに使え、送金や出金には使えません
  • カードの更新は自動とは限らないau PAY プリペイドカードは、有効期限が切れても新しいカードは自動では届きません。更新したカードの発行は申込みが必要で、発行手数料600円(税込)がかかります
  • Vプリカのコンビニ購入のチャージコードは、購入から1年後の月末までセブン‐イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、セイコーマートで買ったVプリカのチャージコードは、2025年10月7日以降の購入分から、購入から1年後の月末がチャージの期限です。たとえば2025年10月に買ったコードは、2026年10月末までです。期限を過ぎると、チャージコードの残高は失効します
  • チャージ前のコードの期限と、チャージ後の残高の期限は別上の期限は、チャージする前のコードの期限です。チャージしたあとの残高の期限は、持っているVプリカの有効期限に従います
  • 期限がないコードと、2025年10月6日以前に買ったコードキャンペーンの特典やポイント交換などで受け取ったVプリカのチャージコードは、これまでどおり有効期限がありません。2025年10月6日以前にコンビニで買ったコードは扱いが別で、購入から1年を過ぎたものから、2026年1月以降に順次、期限切れの処理が行われると案内されています。古いコードが手元にある場合は、Vプリカ公式のお知らせを確認してください
  • チャージコードはなくさないVプリカの会員規約では、チャージコードを表示した媒体の紛失や破損は会員の自己責任で、再発行や未使用分の補償はしないとされています。コードを買ったら、早めにチャージします
  • ポイントは残高とは別ポイントの期限は、残高の期限とは別に決まっています。Kyashポイントは、取引が180日間ないと失効します

ポイントの期限の管理はポイントの有効期限を管理する方法、ポイント交換で受け取ったギフトコードが見つからない場合はギフトコードが届かない・紛失したときで解説しています。

チャージしすぎた残高は払い戻せる?

原則としてできません。チャージした残高を現金に戻すことは、3つのサービスとも、公式に「できない」と案内しています。

サービス払い戻し・チャージの取り消しについての公式の案内
KyashKyashバリューの残高は、原則として払い戻しができない
au PAY プリペイドカードチャージ後の取り消しやキャンセルはできない
Vプリカ会員の都合による返品、返金、交換、換金などは行わない
  • 出金できる残高がある場合au PAYでは、送金・出金サービスに申し込んだ人が「au PAY マネー」でチャージした残高は、auじぶん銀行の口座やコンビニATMで出金できます。コンビニATMでの出金は、1回220円(税込)の手数料がかかります
  • 出金できない残高au PAYでは、通信料金合算、au PAY カード、クレジットカード、au PAY ギフトカードでチャージした残高は、送金・出金できません
  • Kyashの場合本人確認が済んだアカウントで、銀行口座などから入金した残高(Kyashマネー)は出金に使えます。クレジットカードやデビットカード、Kyashポイントから入金した残高は、出金には使えません
  • 使い切る額だけチャージする戻せない前提で、使う予定のある額だけをチャージします

返品・キャンセルしたらどこに返金される?

買った商品を返品・キャンセルした場合は、代金がプリペイドカードの残高に戻ります。チャージ元のクレジットカードや銀行口座に戻るわけではありません。返金には時間がかかります。

サービス返金先返金の時期についての公式の案内
KyashKyashの残高。登録カードから自動で入金された金額も、登録カードには返金されない加盟店から返金のデータが届き次第。データが届かない場合は、購入日から60日程度で残高に返金する
au PAY プリペイドカードau PAY 残高加盟店の取消情報が届き次第。1週間〜10日ほど(最大45日)かかる場合がある。取消情報が届かない場合も、決済利用日から45日後に自動で取消になる
VプリカVプリカの残高返品情報が届き次第、数日以内。返品の申出から確認まで、1〜2週間程度かかることがある。売上データが届かない場合は、利用日から45日経過後に自動で取消になる
  • キャンセルの手続きは店で行う返品やキャンセルは、商品を買った店で手続きします。カードの発行会社では手続きできません
  • 返金が遅いとき店でキャンセルが成立しているかを、まず店に確認します。店から発行会社へ、返金のデータが届いていないことがあります
  • 二重に返金された場合au PAYは、一時的に残高へ二重に返金され、後日(最長10日後)に1回分が再度引き落とされる可能性があると案内しています。戻った残高をすぐに使い切らないようにします
  • ポイントの扱いKyashでは、売上の確定後にキャンセルや返品のデータが届くと、その金額に当たるKyashポイントが減算されます

口座から直接引き落とされるデビットカードの返金は、仕組みが違います。デビットカードのポイント対象外・返金はどうなる?で解説しています。返品したときのポイントの扱いは、返品・キャンセルしたらポイントは戻る?も参考にしてください。

チャージ上限・残高上限を確認

上限は、本人確認の有無やカードの種類で大きく変わります。公式の表示は、次のとおりです。

カード・区分チャージ・残高の上限支払いの上限
Kyash(本人確認が未完了・Kyash Card Virtual)入金は1回5万円、24時間で5万円1回3万円、1か月12万円。カードの有効期限内の累計は100万円
Kyash(本人確認済み)入金は1回50万円、24時間で50万円1回30万円、1か月100万円
au PAY プリペイドカード(本人確認などの設定が未完了)残高の上限は100万円1回・1日・1か月とも30万円
au PAY プリペイドカード(設定が完了)残高の上限は100万円1回100万円、1日100万円、1か月200万円
Vプリカ・Vプリカリアルチャージは1回3万円、1か月12万円。残高の上限は10万円。有効期限内の累計は100万円残高の範囲内
Vプリカ+(本人確認済み)チャージは1回・1か月とも上限なし。残高の上限は100万円残高の範囲内
  • 上限に達したときVプリカ・Vプリカリアルは、その月のチャージ上限に達すると、翌月までチャージできません。カードを再発行しても、上限はリセットされません
  • 本人確認で上限が変わるau PAY プリペイドカードは、「本人確認」と「職業/利用目的」の設定が済んでいるかどうかで、利用の上限が変わります。Vプリカは、本人確認をしてVプリカ+にすると、チャージの上限がなくなります
  • 入金方法ごとの上限Kyashは、コンビニやATMからの入金に、1回や1日あたりの上限が別に決まっています
  • Kyashはカードの種類を問わないKyashは、2025年11月1日から、本人確認が済んだアカウントであれば、カードの種類(Kyash Card、Kyash Card Virtual)を問わず、1回の支払いの上限が30万円になったと案内しています

ポイントが付かないチャージ・残高もある

ポイントの制度は、残高の制度とは別です。プリペイドカードで支払ったときのポイントも、プリペイドカードへチャージしたときのチャージ元のポイントも、対象外の取引が決まっています。

  • Kyashポイントの対象外ANA PAYやバンドルカードなど、ほかのプリペイドサービスへのチャージ、モバイルSuicaでの購入・チャージ、金券類の購入、税金や公共料金の支払いなどは、還元の対象外です
  • au PAY プリペイドカードの対象外利用200円ごとに1 Pontaポイントが貯まりますが、モバイルSuica、モバイルPASMO、nanaco、WAON、ANA Payなど、他社の決済サービスへのチャージ分は対象外です。ポイントは後日の加算で、最大2か月かかる場合があります
  • Vプリカの場合ライフカードでVプリカを購入・チャージすると、ライフカード側のポイントが付くと案内されています。Vプリカでの支払いで貯まるポイントの案内は、確認した公式ページにはありませんでした
  • チャージ元のカードも確認するチャージに使うクレジットカードの側で、プリペイドカードや電子マネーへのチャージをポイントの対象外にしている場合があります。チャージと支払いの両方でポイントが付くとは限りません

チャージの経路とポイントの関係はチャージルートでポイントを増やす考え方、組み合わせの基本はポイント二重取り・三重取りの組み合わせ早見表で解説しています。

プリペイドカードを使う前のチェックリスト

  • 残高の期限通常の残高に期限があるか。期限付きの残高が含まれていないか
  • カードの期限カードの有効期限と、更新の方法(自動か、申請が必要か、手数料がかかるか)
  • チャージコードの期限買ったコードにチャージの期限があるか。買ったコードや交換したコードは、早めにチャージする
  • 返金先返品したときに、どこへ、いつごろ返金されるか
  • 払い戻しの可否チャージした残高は、原則として現金に戻せない
  • チャージの上限1回、1か月、残高の上限と、本人確認で変わるかどうか
  • ポイントの対象支払いとチャージのそれぞれで、ポイントの対象になるか
  • 長く使わない場合使わないまま放置すると、残高を失うサービスがある

よくある質問

プリペイドカードの残高は、カードの有効期限と一緒に消えますか?

サービスによって違います。Vプリカは、残高の利用期限がカードの有効期限と同じ日で、更新を申請せずに過ぎると失効します。Kyashバリューは無期限です。au PAY プリペイドカードは、カードの期限が過ぎても、au PAY 残高は別途定める期間、維持されるとされています。

間違えてチャージした残高は返金してもらえますか?

原則としてできません。Kyashは残高の払い戻しが原則できない、au PAYはチャージ後の取り消しやキャンセルはできない、Vプリカは会員の都合による返金や換金は行わないと案内しています。

商品を返品すると残高は戻りますか?

戻ります。返品やキャンセルの代金は、プリペイドカードの残高に返金されます。店から返金のデータが届いてからの処理になるため、数日から数週間かかることがあります。

チャージ上限を超えるとどうなりますか?

上限を超えるチャージはできません。Vプリカ・Vプリカリアルは、その月のチャージ上限に達すると翌月までチャージできないと案内されています。上限は、本人確認の有無やカードの種類で変わります。

プリペイドカードへのチャージでもポイントは付きますか?

カードとチャージ元によって違います。チャージに使うクレジットカードの側で、プリペイドカードへのチャージをポイントの対象外にしている場合があります。支払いで貯まるポイントにも、対象外の取引があります。

期限付きの残高から先に使われますか?

Kyashでは、決済のときに、Kyashバリュー(期限付き)から優先して使われます。ほかのサービスは、それぞれの公式の案内で確認してください。

カードやサービスを解約すると残高はどうなりますか?

au PAYを解約すると、au PAY プリペイドカードも同時に解約になり、au PAY 残高は消失します。プラスチックカードだけを解約した場合は、残高は保持されます。ほかのサービスも、解約の前に残高の扱いを確認してください。

まとめ

この記事のまとめ
  • プリペイドカードの残高が失効するかどうかは、サービスによって違う。Kyashバリューは無期限、Vプリカはカードの有効期限と同じ日まで
  • カード本体、通常の残高、期限付きの残高、チャージコード、ポイントの期限は、別々に決まっていることがある
  • Vプリカのコンビニで買ったチャージコードは、購入から1年後の月末までにチャージする(2025年10月7日以降の購入分)。期限を過ぎると、コードの残高は失効する
  • チャージした残高の払い戻しは、原則できない。返品・キャンセルの返金は、残高に戻る
  • 返金には時間がかかる。店からデータが届かない場合に自動で取消になるまでの日数は、45日や60日程度などサービスごとに違う
  • チャージや利用の上限は、本人確認の有無やカードの種類で変わる
  • 支払いでもチャージでも、ポイントの対象外になる取引がある

まずは、持っているカードの有効期限と、残高に期限があるかどうかを、アプリやマイページで確認してみてください。キャッシュレス決済の比較は、キャッシュレス決済のカテゴリにまとめています。

参照した公式情報

2026年10月13日に、Kyash、au PAY プリペイドカード、Vプリカの公式ページで確認した内容です。au PAY 残高が維持される具体的な期間は、確認した公式ページでは確認できませんでした。期限、上限、手数料、ポイントの条件は変更されることがあるため、利用する前に各サービスの公式ページで確認してください。