結論:家族のマイルは、無条件に自由へ合算できるわけではありません。ANA・JALとも、対象となる家族関係(一親等以内など)や登録手続き、居住地域等の条件が公式に定められています。「家族なら全部まとめられる」ではなく、まず自分たちの家族構成がどの制度の対象になるかを確認することが、家族旅行でマイルを使う第一歩です。
家族旅行の航空券をマイルでまかないたいと考えたとき、「家族のマイルをまとめられるのか」「子どもの分にも使えるのか」といった疑問が出てきます。この記事では、ANA・JALそれぞれの家族向け制度の違いと、特典航空券を予約する際の注意点を整理します。制度・条件は変更される場合があるため、申し込み前には必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
家族旅行でマイルを使う3つの方法
家族旅行でマイルを活用する方法は、大きく分けて次の3つが考えられます。
どの方法が使えるかは、家族の居住地・保有しているカード・貯めているマイル量によって変わります。以降で、それぞれの制度を具体的に見ていきます。
ANAでは家族のマイルを合算できる?
ANAの家族向け制度は、日本国内在住者と日本国外在住者で対象が異なります。
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| 制度名 | 対象 | 対象家族の範囲 |
|---|---|---|
| ANAカードファミリーマイル | 日本国内在住のANAカード個人本会員とその家族 | 生計を同一にし同居する配偶者・同性パートナーおよび一親等以内の家族(最大9名、プライム会員含め合計10名まで登録可能とされています) |
| ANAマイレージクラブ ファミリーアカウントサービス(AFA) | 日本国外在住のANAマイレージクラブ会員とその家族 | プライム会員の配偶者・同性パートナーおよび二親等以内の家族(2〜8名、プライム会員含む、とされています) |
ANA公式情報によると、ANAマイレージクラブへの登録住所が日本国内の場合はファミリーアカウントサービス(AFA)を利用できないとされています。また、AFA登録者が海外から日本へ転居した場合、家族登録は自動的に無効になるとされています。AFAの登録には1,000マイルの登録手数料がかかるとされています。日本在住の方は「ANAカードファミリーマイル」が対象の制度になります。
具体的な登録方法(オンライン・郵送)や必要書類は、家族会員の種類によって異なります。詳しい手順はANA公式サイト「ANAカードファミリーマイル」でご確認ください。
ANAで家族分の特典航空券を予約する場合
自分が保有するマイルだけを使って家族の特典航空券を予約する場合も、「マイルを保有する会員ご本人様以外の方」が特典を利用するときは「特典利用者登録」が必要になるとされています。この登録は「ANAカードファミリーマイル」のようなマイル合算制度への参加とは関係なく、会員本人以外が特典を使うかどうかで必要性が決まる点がポイントです。
- 特典利用者登録とは会員ご本人様以外の方が特典をご利用いただく場合に必要な登録とされています。「ANAマイレージクラブ会員かどうか」ではなく、「マイルを保有する会員本人以外が使うかどうか」が基準です
- 登録可能な人数会員本人を除き、配偶者・同性パートナーおよび2親等以内の家族を、最大10名まで登録できるとされています
- 変更・削除の手数料登録データの変更・削除には1名あたり5,000マイルの手数料がかかるとされています(婚姻・死亡など戸籍上の変更に伴う場合は手数料がかからないとされています)
家族のマイルを合算する「ANAカードファミリーマイル」の登録と、合算したマイルで特典航空券を家族に使わせる「特典利用者登録」は、それぞれ別の手続きです。マイルを合算しただけでは、家族の特典航空券をすぐに予約できるとは限らない点に注意してください。
JALでは家族のマイルを合算できる?
JALには「JALカード家族プログラム」という、家族それぞれが貯めたマイルを特典交換時に合算できるサービスがあります。
- 対象親会員と生計を同一にする配偶者および一親等(両親・子ども)の家族のうち、プログラムへの参加を希望する「子会員」が対象とされています。子会員は9名まで登録できるとされています
- 登録手数料公式情報によると、JALカード家族プログラムの登録手数料は無料とされています
- 申し込み方法JALカード会員専用オンラインサービス「MyJALCARD」から「JALカード家族プログラム登録申込書」を請求して手続きする方式とされています
JAL公式情報によると、「家族会員カード」(本会員に付随するクレジットカード)を持っているだけでは、マイルの合算はできないとされています。マイルを合算するには、別途「JALカード家族プログラム」への登録が必要です。両者は似た名前ですが別の仕組みである点に注意してください。
一方で、自分自身が保有するマイルだけを使って家族の特典航空券を取る場合は、JALカード家族プログラムへの登録は必須ではないとされています。JAL公式情報によると、JMB(JALマイレージバンク)特典を利用できる範囲は、会員本人のほか、配偶者(同性パートナーを含む)、会員の2親等以内の親族、義兄弟姉妹の配偶者とされています。「家族それぞれのマイルを合算して使う」場合と、「自分のマイルだけで対象家族の特典航空券を取る」場合とでは、必要な手続きが異なる点を押さえておきましょう。
海外在住者向けの制度がある場合は、日本国内向けの制度と条件が異なる可能性があります。詳しくはJAL公式サイト「JALカード家族プログラム」、JAL公式サイト「特典のご利用」でご確認ください。
家族カードを作れば自動的にマイルが合算される?
ANA・JALいずれの制度でも、「家族カードを作ること」と「家族合算プログラムへ登録すること」は別の手続きです。ここまでの内容を整理すると、「自分のマイルだけで家族の特典航空券を取る場合」と「家族それぞれのマイルを合算する場合」とで、必要な手続きが異なります。
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| 目的 | ANA | JAL |
|---|---|---|
| 自分のマイルだけで家族の特典航空券を取る | 対象家族であれば利用可能。ただし「特典利用者登録」が必要 | 対象家族(配偶者・2親等以内の親族等)であれば利用可能。家族プログラムへの登録は必須ではない |
| 家族それぞれのマイルを合算する | 「ANAカードファミリーマイル」(国内在住)または「ファミリーアカウントサービス」(国外在住)への登録が必要 | 「JALカード家族プログラム」への登録が必要 |
「カードを作れば自動的に合算される」と思い込まず、それぞれ目的に応じた登録手続きが必要になる点を押さえておきましょう。
家族4人分の特典航空券を取るときの注意点
家族分の特典航空券をまとめて予約する場合、以下の点を確認しておくとトラブルを防ぎやすくなります。
- 必要マイル数路線・時期・座席クラスによって大きく変わるため、固定の数字では一般化できません。予約時に必ず個別に確認してください
- 空席特典航空券は空席連動制などの仕組みがあり、家族全員分の座席が同時に取れるとは限りません
- 繁忙期お盆・年末年始等の繁忙期は必要マイル数が増える、または特典枠自体が少なくなる場合があります
- 税金・空港使用料・燃油サーチャージマイルとは別に、これらの費用が発生する場合があります
- キャンセル条件特典航空券のキャンセル・変更には、マイルの払い戻し手数料等がかかる場合があります
ポイントをマイルへ交換するのはいつ?
旅行の計画が固まっていない段階で、勢いでポイントをマイルへ交換してしまうと、次のようなリスクがあります。
- マイルには有効期限があり、旅行時期が決まらないまま失効してしまう可能性がある
- 一度マイルへ交換すると、元のポイントに戻せない場合がある
- 交換した結果、必要マイル数に届かず中途半端な状態になる可能性がある
- マイルが貯まっても、希望する日程の特典座席が取れるとは限らない
そのため、まず旅行時期・人数・目的地をある程度決めてから、必要マイル数と交換単位を確認し、不足を補うために必要な範囲だけポイントから交換する、という流れがおすすめです。ポイントからマイルへの交換には、交換単位・最低交換数・マイルへの反映までの期間が設定されている場合があるため、これらも事前に確認しておくと安心です。共通ポイントからマイルへの交換方法は楽天ポイントをANAマイルに交換する方法、Pontaポイントをマイルへ交換する方法でも解説しています。
ANA・JALどちらを家族旅行で使う?
ANA・JALのどちらが総合的に優れているというものではありません。以下のような観点から、自分たちの家族に合う航空会社を判断することをおすすめします。
- 普段利用する航空会社すでに貯めているマイルがある方を軸に考えるのが基本です
- 最寄り空港就航路線・利用しやすさが異なります
- 旅行先提携航空会社や就航都市によって選択肢が変わります
- 現在の保有マイルすでにどちらかのマイルをまとまった量で保有しているか
- 保有カードANAカード・JALカードのどちらを持っているか
- 家族制度の利用可否日本国内在住か海外在住かによって、利用できる家族合算制度が異なります
ANA・JAL全体の比較はANA・JALマイルを徹底比較、マイルが貯まるクレジットカードの選び方はマイルが貯まるクレジットカード比較、旅行予約全般でポイントを取りこぼさない方法は旅行予約でポイントを貯める方法でも解説しています。
よくある質問
家族のマイルは全部まとめられる?
無条件にまとめられるわけではありません。ANA・JALとも、対象となる家族関係や居住地域、登録手続きなどの条件が定められています。まず自分たちの家族構成がどの制度の対象になるかを確認してください。
配偶者のマイルと合算できる?
ANA・JALとも、配偶者(または同性パートナー)は家族合算制度の対象に含まれるとされています。ただし別途登録手続きが必要です。
子どものマイルも合算できる?
ANAカードファミリーマイル・JALカード家族プログラムとも、一親等以内の家族(子どもを含む)が対象に含まれるとされています。年齢等の条件は公式情報でご確認ください。
家族カードがあれば自動で合算される?
自動では合算されません。ANA・JALとも、家族カードの保有とは別に、家族合算専用のプログラムへの登録が必要とされています。
自分のマイルで子どもの航空券を取れる?
はい。ANAの場合、会員ご本人様以外の方が特典を利用するには「特典利用者登録」が必要とされています。JALの場合、会員本人のマイルを、配偶者や2親等以内の親族など対象となる家族の特典航空券に利用できるとされ、自分のマイルだけを使う場合はJALカード家族プログラムへの登録は必須ではないとされています。家族それぞれのマイルを合算して使う場合には、いずれも別途登録が必要です。
家族旅行ならANAとJALどっち?
どちらが優れているというものではなく、普段利用する航空会社・最寄り空港・保有カード・家族制度の利用可否などから判断することをおすすめします。
不足分だけポイントからマイルへ交換できる?
多くの共通ポイントでマイルへの交換に対応していますが、交換単位・最低交換数が決められている場合があります。旅行時期・人数を決めたうえで、必要マイル数と交換単位を確認し、不足を補うために必要な範囲だけ交換することをおすすめします。
まとめ
- 「自分のマイルだけで家族の特典航空券を取る」ことと、「家族それぞれのマイルを合算する」ことは、必要な手続きが異なる
- 家族のマイル合算は無条件にできるわけではなく、ANA・JALとも対象家族の範囲や居住地域の条件がある
- ANAは日本国内在住者向け「ANAカードファミリーマイル」と、日本国外在住者向け「ファミリーアカウントサービス(AFA)」で制度が異なる
- ANAで会員本人以外が特典航空券を利用するには、マイル合算とは別に「特典利用者登録」が必要
- JALは自分のマイルだけで対象家族の特典航空券を取る場合は家族プログラムへの登録が必須ではないが、家族それぞれのマイルを合算する場合は「JALカード家族プログラム」(登録手数料無料)への登録が必要
- ポイントをマイルへ交換するのは、旅行時期・人数を決めたあと、必要マイル数と交換単位を確認してから行うのが安全
家族旅行でマイルを活用するには、まず自分たちの家族構成・居住地がどの制度の対象になるかを確認し、家族合算と特典利用の手続きを混同しないことが大切です。秋の旅行予約でポイントを取りこぼさない方法は秋旅行をお得に予約する方法でも解説しています。
情報確認日:2026年9月21日。参考:ANA公式「ANAカードファミリーマイル」「ANAカードファミリーマイル ご利用上の規約」「ANAマイレージクラブ ファミリーアカウントサービス」「特典利用者登録」、JAL公式「JALカード家族プログラム」「『家族会員カード』と『JALカード家族プログラム』のご案内」「特典のご利用」。制度・条件は変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。