結論:海外旅行用のeSIMは、ポイント還元の大きさより先に、「自分のスマホで使えるか」「行き先が対象か」「データ容量と有効期間」「有効期間がいつ始まるか」を確認して選びます。ポイントは、購入に使うクレジットカードのポイントや、ポイントサイトに案件がある場合の上乗せとして考え、プランの価格から差し引いた実質費用で比べます。還元だけを理由に、必要以上に高いプランを選ばないことが大切です。(2026年10月9日確認)

この記事は、海外旅行の前に通信手段を選んでいる人に向けて、旅行用eSIMの基本、対応端末の確認、国際ローミング・現地SIM・レンタルWi-Fiとの違い、設定前の注意点を、Apple・Googleの公式情報をもとに整理したものです。日本国内の携帯料金を見直したい場合は、格安SIM乗り換えでポイ活する方法をご覧ください。

海外旅行で使うeSIMとは?

eSIMは、スマートフォンに組み込まれたデジタルのSIMです。Appleは「iPhoneに組み込まれた業界標準のデジタルSIM」、Googleは「物理的なSIMカードのようにスマートフォンに挿入せずに、モバイルネットワークを有効にできるデジタルSIM」と説明しています。SIMカードを差し替えずに、通信プランを追加できます。

海外旅行では、旅行先で使えるプリペイドのデータ通信プランを、オンラインで購入して追加する使い方が中心です。Appleは、旅行中にeSIMを使うメリットとして次の点を挙げています。

  • 紛失しにくいeSIMは本体から取り出せないため、SIMカードのようになくす心配がありません
  • 受け取りを待たないSIMカードを入手して持ち運ぶ、入れ替える、郵送で届くのを待つ、といった手間がありません
  • 日本の番号と併用できる対応するモデルでは、2つのeSIMを同時に有効にできます。日本の電話番号用と、旅行先のデータ通信用に分けて使えます

まず自分のスマホがeSIM対応か確認する

機種名だけで判断せず、次の項目を確認します(2026年10月9日にApple・Googleの公式ページで確認)。

確認する項目公式で確認できた内容
機種(iPhone)iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降が必要
購入した国・地域中国本土では、eSIMに対応するiPhoneが一部のモデルに限られる。香港・マカオでは、一部のモデルがnano-SIM2枚のデュアルSIM
SIMロック特定の通信事業者にロックされたiPhoneは、別の通信事業者では使えない。設定の「一般」→「情報」で「SIMロックなし」と表示されるかを確認する
通信事業者の対応eSIMに対応した通信事業者、またはグローバル対応のサービスプロバイダが必要
同時に使えるSIMの数対応モデルのiPhoneは2つのeSIMを同時に有効にできる。Google Pixelは、Pixel 7以降で、携帯通信会社が許可している場合に2つ同時に使える
設定時の通信eSIMの設定には、Wi-Fiなどのインターネット接続が必要
OSiOS 26以降では、旅行用eSIMをオンにする案内や、帰国時に自動でオフにする機能がある(動作は国や地域で異なる)

iPhone・Pixel以外のAndroidスマートフォンは、メーカーと携帯会社の公式情報で確認してください。購入するeSIMサービスの「対応端末」の一覧に、自分の機種があるかどうかも確認します。

海外eSIMと国際ローミング・現地SIM・レンタルWi-Fiの違い

海外での通信手段は、主に4つあります。どれが最も安いかは、行き先・日数・使うデータ量で変わるため、一概には決まりません。

→ 表は横にスクロールできます

項目 海外eSIM 国際ローミング 現地SIM レンタルWi-Fi
SIMの差し替え不要不要SIMカードの場合は必要不要
受け取りオンラインで完結不要現地の空港や店舗など空港や宅配で受け取り、返却する
設定eSIMの追加と回線の切り替え契約先の案内に沿って設定SIMの入れ替えと設定Wi-Fiに接続するだけ
複数の端末テザリングできるプランなら可契約内容によるプランによる複数台で共有しやすい
通話の番号データ通信専用のプランが中心日本の番号のまま現地の番号が付くプランが多い変わらない
データ容量プランで選ぶ契約プランや海外向けの設定によるプランで選ぶプランで選ぶ
料金プランの価格(前払い)契約先の料金。追加料金なしで使えるプランもある現地の価格日数分のレンタル料など
紛失のリスクカードがないなし外した日本のSIMカードの保管が必要機器の紛失・破損
テザリングプランによる契約内容によるプランによる機器自体が共有用

Appleは、旅行の前に「契約中の通信事業者が、追加料金なしで国際ローミングができるデータプランを提供しているか」を確認するよう案内しています。契約中のプランに海外での利用が含まれている場合は、eSIMを買わなくても足りることがあります。先に契約先の公式情報を確認してください。

海外eSIMは何GB選べばいい?

必要な容量は、サービスの宣伝ではなく、自分の使い方から考えます。

  • ふだんの通信量を確認するスマートフォンの設定画面で、モバイルデータ通信の使用量を確認し、1日あたりの目安を出します
  • 使い方で増減させる地図とメッセージが中心なら少なめ、SNSに写真や動画を投稿するなら多め、動画の視聴やテザリングをするならさらに多めに見積もります
  • Wi-Fiを使える時間を引くホテルなどのWi-Fiを使う時間が長いほど、必要な容量は減ります
  • 容量は期間全体の合計たとえばAiraloの公式ヘルプでは、データ量は「有効期間全体に対する量」で、1日ごとに配分されるものではないと説明されています
  • 足りないときの追加方法容量を追加で買えるか、無制限プランの場合に速度が下がる条件があるかを、購入前に確認します

有効期間の「開始タイミング」を必ず確認する

「7日間」「30日間」といった有効期間が、いつから数えられるかは、サービスやプランによって違います。購入した日、インストールした時、現地のネットワークに接続した時、指定した日など、開始の条件を購入前に確認します。

公式の説明の例として、Airaloのヘルプセンターでは次のように案内されています(2026年10月9日確認)。

  • 開始の条件は2種類ある有効期間は、「通信エリアで対応しているネットワークに接続したとき」または「eSIMをインストールしたとき」に始まります
  • 多くは接続したときに始まるほとんどのパッケージは、対応ネットワークに接続した時点で始まります。ただし、インストールした時点で始まるものもあります
  • 延長はできないデータパッケージの有効期間は延長できません

これは1つのサービスの例です。ほかのサービスでは条件が違う場合があるため、利用するサービスの公式の説明で確認してください。

出発前にインストールしてよい?

サービスの公式の説明に従います。「どのeSIMも日本でインストールして、現地でオンにすればよい」とは言い切れません。

  • 有効期間が接続時に始まるプラン出発前にインストールしても、現地で接続するまで期間は始まりません。設定にはWi-Fiなどの接続が必要なので、出発前に済ませておくと安心です
  • 有効期間がインストール時に始まるプラン出発前にインストールすると、使い始める前に期間が減ってしまいます
  • オンにするタイミングGoogleは、海外の携帯通信会社のプリペイドeSIMを、目的地に到着したときに有効にする使い方を案内しています
  • QRコードと再インストールQRコードを使い直せるか、削除したあとに再インストールできるかは、サービスごとに確認します

メイン回線のデータローミング設定に注意

旅行用eSIMを入れても、日本の回線でデータ通信をしてしまうと、契約によっては国際ローミングの料金がかかります。Appleは、両方の回線を使う場合、自分の国で使っているeSIMのローミング料金が発生する可能性があると案内しています。

  • データ通信に使う回線モバイルデータ通信に使う回線を、旅行用eSIMにします。iPhoneでは、設定の「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」で選べます
  • 日本の回線のローミング設定日本の回線のデータローミングがどうなっているかを確認します
  • 電話とSMS日本の回線を残しておくと、日本の番号で電話やSMSを受けられます。海外での通話料・受信料は、契約先の料金を確認します
  • 旅行用eSIM側の設定旅行用eSIM側でローミングをオンにする必要があるかどうかは、サービスの設定手順で確認します
  • 帰国したあと日本の回線がオンになっていることを確認し、使わなくなった旅行用eSIMはオフにします

設定の名前や手順は、端末やサービスによって違います。出発前に、端末のメーカーと利用するサービスの案内を読んでおいてください。

ポイントサイト・アフィリエイト経由なら本当にお得?

当サイトには、紹介できる海外eSIMの広告案件がありません(2026年10月9日時点)。そのため、この記事では特定のeSIMサービスをすすめていません。ポイントサイトにeSIMの案件がある場合は、次の条件を確認してください。

確認する条件見るポイント
対象者はじめての購入だけが対象か
対象のプラン・国買いたいプランと渡航先が対象に入っているか
金額の条件購入金額の下限があるか。還元の対象が割引後の金額か
クーポンクーポンを使うと対象外にならないか
キャンセル・返金返金した場合の扱い
判定の時期ポイントが確定するまでの期間

ポイント還元があっても、必要以上に容量の多いプランを選べば、支払う金額は増えます。必要なプランを先に決めて、その価格から還元分を引いて比べてください。

クーポンとポイントサイトの併用はできる?

案件によって違います。「クーポンを使うとポイントの対象外」と決められている案件もあれば、併用できる案件もあります。ポイントサイトの案件ページに書かれている条件を、購入する前に確認してください。条件に書かれていない場合は、併用できる前提で計算しないほうが安全です。

カード決済のポイントまで含めて実質費用を計算

実質費用は、次の式で考えます。

実質費用 = eSIMの価格 − クーポンの割引 − ポイントサイトの還元 − カードのポイント + 外貨で支払う場合の手数料

次の表は、計算の流れを示すための架空の例です。実在するサービスの価格や還元率ではありません。

項目架空の例
eSIMの価格3,000円
クーポンの割引−300円(支払いは2,700円)
ポイントサイトの還元(5%と仮定)−135円相当
カードのポイント(1%と仮定)−27円相当
実質費用2,538円
  • 外貨での支払いドルなどの外貨で支払う場合は、為替レートと、カード会社の海外事務手数料が加わります
  • ポイントの対象外カードによっては、ポイントの対象外になる取引があります
  • 還元は確定してからポイントサイトの還元は、確定するまで時間がかかり、条件を満たさないと付与されません

クーポンや手数料を入れた計算は、実質還元率シミュレーターでも試せます。海外のサービスで支払うときの費用は、海外通販で見るべき費用とポイントでも解説しています。

海外eSIMが向いている人・向いていない人

  • 向いている人eSIMに対応した、SIMロックのないスマートフォンを使っている人。受け取りや返却の手間を省きたい人。1人で使う人
  • ほかの方法も比べたい人契約中のプランで海外でも追加料金なしで使える人。家族など複数人・複数の端末で共有したい人。設定に不安があり、現地でサポートを受けたい人

旅行全体の費用とポイントは、旅行予約でポイントを貯める方法やトラベリスト(海外航空券)の解説、エアトリで旅行予約ポイ活もあわせてご覧ください。

出発前チェックリスト

  • 対応端末機種、SIMロック、購入した国・地域
  • 対象の国・地域渡航先と、乗り継ぎで使う国が入っているか
  • データ容量使い方に合っているか、追加で買えるか
  • 有効期間旅行の日数を満たしているか
  • 開始の条件インストール時か、現地での接続時か
  • QRコード別の画面や紙で表示できるか、使い直せるか
  • APNなどの設定手動の設定が必要か
  • テザリング使えるか
  • サポート日本語の窓口と、連絡できる時間
  • 返金の条件使えなかった場合の扱い
  • ポイントの条件ポイントサイトを使う場合の成果条件

よくある質問

海外旅行用のeSIMとは何ですか?

スマートフォンに組み込まれたデジタルSIMに、旅行先で使う通信プランを追加して使うものです。物理的なSIMカードを差し替える必要がありません。旅行用は、データ通信専用のプリペイドプランが中心です。

自分のスマホでeSIMが使えるか、どう確認すればよいですか?

iPhoneは、iPhone XS・iPhone XS Max・iPhone XR以降が対応機種と案内されています。あわせて、SIMロックがかかっていないこと、購入した国や地域による例外がないことを確認します。Androidは、メーカーや携帯会社の公式情報で確認してください。

eSIMは出発前にインストールしてもよいですか?

サービスによります。有効期間が現地のネットワークに接続したときに始まるプランなら、出発前にインストールしても期間は減りません。インストールしたときに始まるプランもあるため、購入前に開始の条件を確認してください。

海外eSIMを使うとき、日本の回線はどうすればよいですか?

データ通信に使う回線を旅行用eSIMに切り替え、日本の回線のデータローミング設定を確認します。Appleは、両方の回線を使う場合、自分の国で使っているeSIMのローミング料金が発生する可能性があると案内しています。

何GBのプランを選べばよいですか?

ふだんの1日あたりの通信量を端末の設定で確認し、旅行の日数と使い方に合わせて選びます。地図やメッセージが中心なら少なめ、動画やテザリングを使うなら多めに見積もります。足りない場合に追加できるかどうかも、購入前に確認します。

ポイントサイトを経由すれば、海外eSIMはお得になりますか?

案件がある場合は上乗せになりますが、還元だけで高いプランを選ぶと割高になることがあります。はじめての購入だけが対象か、対象のプラン、クーポン併用の可否などを確認し、プランの価格から差し引いた実質費用で比べます。

eSIMと国際ローミングはどちらが安いですか?

一概には決まりません。契約中のプランに海外での利用が含まれている場合は、追加費用なしで使えることがあります。渡航先、日数、使うデータ量で変わるため、契約先の公式情報と旅行用eSIMの価格を比べてください。

まとめ

この記事のまとめ
  • 海外旅行用のeSIMは、対応端末・対象の国・データ容量・有効期間を先に確認して選ぶ
  • iPhoneはiPhone XS・XS Max・XR以降が対応。SIMロックと、購入した国・地域による例外も確認する
  • 有効期間が始まる条件はサービスやプランで違う。出発前にインストールしてよいかは、その条件で決まる
  • データ通信に使う回線を旅行用eSIMにして、日本の回線のローミング設定を確認する
  • ポイントは実質費用の一部として考え、還元だけで高いプランを選ばない

通信サービス全体は通信・スマホのおすすめ一覧、旅行予約サービスは旅行予約サイトの比較ページで紹介しています。

参照した公式情報

2026年10月9日に確認した公式情報をもとに作成しています。対応機種、設定の手順、各サービスの条件は変更されることがあります。購入する前に、端末のメーカーと利用するサービスの公式サイトで確認してください。実質費用の表は、計算の流れを示すための架空の例です。