「ANAカードを作ったけれど、具体的にどんな場面でマイルが増えるのか分からない」という方に向けて、この記事ではANAカードを持った場合にマイルが貯まる主な場面を整理します。ANAカードは1種類ではなく、JCB・Visa・Mastercard・アメリカン・エキスプレスなど複数のカード会社から、一般・ゴールド・プレミアムといった複数のグレードで発行されており、年会費や還元の仕組みはカードごとに異なります。ここでは特定の1枚だけに絞らず、日常決済・ポイント移行・搭乗ボーナス・ANAカードマイルプラス・ANA Payという、ANAカード全体に共通する貯め方の仕組みを解説します。どのANAとJALのどちらを貯めるべきかという比較や、ANAマイル自体を貯める価値があるかどうかの判断は扱いません。
1. ANAカードとは
ANAカードとは、ANAマイレージクラブの機能が一体化したクレジットカードの総称です。ANAが単独で発行しているわけではなく、JCB・三井住友カード(Visa/Mastercard)・アメリカン・エキスプレスなど複数のカード会社が、それぞれ独自の年会費・還元率・特典内容でANAカードを発行しています。同じ「ANAカード」でも、発行会社やグレード(一般・ワイド・ゴールド・プレミアムなど)によって条件は大きく異なるため、この記事で紹介する内容も「多くのANAカードに共通する考え方」として読み、自分が持っている(または検討している)カードの正確な条件は、必ずそのカードの公式サイトで確認してください。
2. ANAカードでマイルが貯まる主な方法
ANAカードでマイルが増える場面は、大きく分けるとこの5つです。以降の章で、それぞれの仕組みを順番に解説します。
3. 日常のクレジットカード決済で貯まる仕組み
ANAカードでは、カード利用によってカード会社のポイントが貯まり、そのポイントをANAマイルへ移行するタイプが中心です。付与単位(何円につきカード会社のポイント何ポイントか)や、最終的なマイル還元率は、カード会社・カードの種類によって異なります。この時点ではまだ「マイル」ではなく、貯まったポイントを別途ANAマイルへ移行する手続きを経て、初めてマイルになるカードが多くあります。カードによっては、このポイントを介さず利用額に応じて直接マイルが加算される設計のものもあるため、自分のカードがどちらの仕組みかを確認しておくと、貯め方のイメージがつかみやすくなります。具体的な数値の例は、次の章でANA JCB一般カードを例に紹介します。
4. カード会社のポイントからANAマイルへ移行する仕組み
ポイント移行型のANAカードの場合、貯まったポイントをANAマイルへ交換する手続きが必要です。移行方法はカードによって異なり、毎月自動でマイルへ移行される「自動移行コース」を選べるカードもあれば、都度申込みが必要なカードもあります。たとえばANA JCB一般カードの場合、会員専用のマイル移行コースとして、無料の「1マイルコース」(通常獲得ポイント1ポイント=1マイル)と、有料の「2マイルコース」(通常獲得ポイント1ポイント=2マイル、年5,500円・税込)が用意されています。このほか、入会・継続時などに進呈される「ボーナスポイント」は、選んでいるコースにかかわらず1ポイント=0.6マイルという別のレートで移行されます。通常のカード利用で貯まるポイントと、入会・継続などのボーナスポイントとでは移行レートが異なるため、「0.6マイル」を通常利用分のレートと混同しないよう注意してください。
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通常利用時の獲得ポイント | 200円(税込)ごとにJ-POINT 1ポイント |
| 1マイルコース(無料) | 通常獲得ポイント 1ポイント=1マイル |
| 2マイルコース(年5,500円・税込) | 通常獲得ポイント 1ポイント=2マイル |
| ボーナスポイントの移行レート | コースにかかわらず1ポイント=0.6マイル(手数料無料) |
調査方法:JCB公式サイト「ANA マイル移行サービス」ページ・JCB公式FAQの情報をもとに作成しています。
情報確認日:2026年9月8日。移行レート・移行手数料は変更される場合があります。正確な内容は、必ずJCB公式サイト・マイル移行ページでご確認ください。なお、この表はANA JCB一般カードの一例であり、他のANAカードの移行条件がすべて同じとは限りません。
5. カードによって移行レート・移行手数料が異なる
ANAカードのマイル還元率は、「カード利用の還元率」と「ポイント→マイルの移行レート」を掛け合わせたもので決まります。無料で選べる移行コースの還元率も、有料コースへのアップグレード費用も、カードによって差があるため、「年会費が同じくらいだから還元率も同じ」とは限りません。カードを比較検討する場合は、無料コースの還元率・有料コースの費用と還元率アップ幅の両方を確認すると、実際の還元率を正確に把握できます。複数のANAカード・JALカードの還元率とマイル移行条件を横並びで比較したい方は、マイルが貯まるクレジットカード比較もあわせてご覧ください。
6. 入会・継続ボーナスマイル
多くのANAカードには、入会時や毎年の継続時に一定のボーナスマイルが進呈される制度があります。金額はカード・グレードによって大きく異なり、たとえばANA JCB一般カードでは入会時1,000マイル・毎年継続時1,000マイル、ANAアメックスでは一般カード1,000マイル・ゴールド・カード2,000マイル・プレミアム・カード10,000マイルというように、グレードが上がるほど優遇される傾向があるとされています(いずれも各社公式サイトで確認できた例で、条件・金額は変更される場合があります)。期間限定の入会キャンペーンでさらに上乗せされることもあるため、新規に申し込む場合はキャンペーンの有無もあわせて確認するとよいでしょう。
7. ANA便搭乗時のボーナスマイル
ANAカードを持ってANA便に搭乗すると、通常の区間基本マイレージに加えて、一定率のボーナスマイルが加算される特典が用意されているカードが多くあります。ボーナス率もグレードによって差があり、たとえばANA JCB一般カードは+10%、ANAアメックスは一般カード+10%・ゴールド・カード+25%・プレミアム・カード+50%というように、上位グレードほど搭乗時の上乗せ率が高くなる傾向があります。飛行機に乗る機会が多い方ほど、この搭乗ボーナスの恩恵を受けやすくなります。
8. ANAカードマイルプラス加盟店の仕組み
「ANAカードマイルプラス」は、対象加盟店でANAカードを使って支払うと、通常のカード利用分とは別に、100円または200円(税込)につき1マイルが上乗せされるサービスです。対象加盟店は、コンビニやドラッグストア、百貨店、ガソリンスタンドから、ホテルやレンタカーといった旅行関連のサービスまで幅広く用意されているとされています。マイルの積算(加算)が確認できるまでには、利用から約1〜2カ月程度かかるとされているため、すぐに反映されなくても心配しすぎる必要はありません。
調査方法:ANA公式サイト「ANAカードマイルプラス」ページの情報をもとに作成しています。
情報確認日:2026年9月8日。対象加盟店・還元率・積算時期は変更される場合があります。ご利用前に、必ずANA公式サイトで最新の内容をご確認ください。
9. 通常のカード利用分とマイルプラス分の違い
通常のカード利用分は、前述のとおり多くの場合いったんカード会社のポイントとして貯まり、移行手続きを経てマイルになります。一方でANAカードマイルプラスの分は、対象加盟店での利用に対して直接マイルとして上乗せされる、別枠の仕組みです。たとえばANAカードマイルプラス加盟店で10,000円(税込)の買い物をした場合、通常のポイント移行で得られるマイルとは別に、マイルプラス分としてもマイルが加算されるため、合計の獲得マイル数は、通常のカード利用のみの場合より多くなります。具体的な加算数は還元レート(100円または200円につき1マイル)や利用金額によって変わるため、正確な数値は加盟店ごとの条件で確認してください。
10. ANA Payへのチャージでマイルが関係するケース
「ANA Pay」は、マイルが貯まる・使えるANAのスマートフォン決済サービスです。マイルとの関係は、支払い時とチャージ時で分けて考える必要があります。
- ANA Pay残高からの支払い:200円(税込)につき1マイルが貯まるとされています
- ANAカードでのチャージ:チャージ自体もマイル積算の対象とされ、還元率はカードのグレードによって異なります(例:一般カード1,000円につき1マイル、ゴールド・カード1,000円につき6マイル、プレミアム・カード1,000円につき11マイルという例が確認できています)
- ANAカード以外の提携カード・ANAカード〈海外用〉でのチャージは、マイル積算の対象外とされています
- マイルを使ったチャージ(1マイル=1円としてチャージする方法)そのものは、マイル積算の対象にはなりません
調査方法:ANA Pay公式FAQ「チャージや支払いでマイルを貯めることはできますか」の情報をもとに作成しています。
情報確認日:2026年9月8日。対象カード・還元率は変更される場合があります。ご利用前に、必ずANA Pay公式サイトで最新の内容をご確認ください。
日常の買い物をANA Pay経由に切り替えるだけでも、カード単体で決済するのとは別の切り口でマイルを積み上げられる場合があります。ANAカード以外の支払い方法でマイルを増やす方法としては、ANAマイレージモールの使い方も参考になります。
11. 一般カード・ゴールド・プレミアムで違う主な部分
ANAカードはグレードが上がるほど年会費も上がりますが、その分だけ入会・継続ボーナスマイル、搭乗ボーナス率、ANA Payチャージの還元率などが優遇される傾向があります。ここまでに紹介したANA JCB一般カード・ANAアメックス各グレードの例を、グレード別の違いとして整理すると次のようになります。
→ 表は横にスクロールできます
| 項目 | 一般カードクラス | ゴールドカードクラス | プレミアムカードクラス |
|---|---|---|---|
| 入会・継続ボーナスマイルの傾向 | 1,000マイル程度の例 | 2,000マイル程度の例 | 10,000マイル程度の例 |
| 搭乗ボーナス率の傾向 | +10%程度の例 | +25%程度の例 | +50%程度の例 |
| ANA Payチャージ還元(該当カードの例) | 1,000円=1マイル | 1,000円=6マイル | 1,000円=11マイル |
| 空港ラウンジ等の付帯特典 | 限定的、または無しの場合が多い | 付帯する場合が多い | プライオリティ・パス等、より充実する場合が多い |
- ここに挙げた数値は、当サイトで確認できたANA JCB一般カード・ANAアメックスの例をもとにした「グレード間の傾向」を示すものです
- すべてのANAカードが同じ数値になるわけではありません。カード発行会社・商品によって条件は異なります
- 正確な年会費・還元率・特典内容は、申し込みを検討しているカードの公式サイトで個別に確認してください
ANAアメックスの年会費・特典の詳細はANAアメックスの解説記事で紹介しています。
12. 年会費だけでなく「年間で何マイル増えるか」で判断する考え方
グレードの高いカードほど年会費は上がりますが、その分だけボーナスマイルや還元率も優遇されるため、年会費の金額だけを見て「高いから損」と判断するのは早計です。判断の基準としては、年会費に加えて、年間のカード利用額・搭乗回数をもとに「実際に1年間でどれくらいマイルが増えるか」を試算してみることをおすすめします。年間利用額別のマイル数シミュレーションはマイルが貯まるクレジットカード比較で紹介していますので、カード選びの参考にしてください。
ANAカードの種類をANA公式サイトで見る 公式サイトへ移動します13. ANAカードが向いている人
- ANA便に定期的に搭乗する機会がある
- 普段のクレジットカード決済をマイルにつなげたい
- ANAカードマイルプラス加盟店をよく利用する
- ANA Payを日常の支払いに取り入れたい
- 特典航空券や座席のアップグレードを使う具体的な予定がある
14. ANAカードを無理に持たなくてもよい人
- 飛行機にほとんど乗らず、搭乗ボーナスの恩恵をあまり受けられない
- 年会費に見合うだけのカード利用額・搭乗頻度が見込めない
- マイルより、汎用性の高い共通ポイントの方が使い勝手がよいと感じる
- JAL便やワンワールドの利用が中心で、そもそもANAマイルとの相性がよくない
自分がANAマイルを貯める価値があるかどうかをより詳しく判断したい方はANAマイルを貯めるべき人・貯めない方がいい人、ANAとJALのどちらが向いているか迷っている方はANAマイルとJALマイルはどっち?もあわせてご覧ください。JALカードで日常の支払いからマイルを貯める仕組みは、JALカードでマイルを貯める方法で解説しています。
よくある質問
ANAカードを持っていれば自動的にマイルが貯まりますか?
カードを持っているだけではなく、実際にカードで決済する、ANA便に搭乗する、ANAカードマイルプラス加盟店で使うなど、何らかの行動が伴って初めてマイルが積算されます。カードを保有した時点で自動的に貯まり続けるわけではありません。
ANAカードのマイルは、カード利用と同時にマイルとして加算されますか?
カードによって異なります。まずカード会社のポイントとして貯まり、そのポイントをANAマイルへ移行する手続きが必要なカードもあれば、自動移行コースが用意されているカードもあります。加入しているカードの移行方法を公式サイトで確認しておくことが大切です。
ANAカードマイルプラスは、普段のカード利用のマイルとは別ですか?
はい。ANAカードマイルプラスは、対象加盟店での利用分に、通常のカード利用で貯まるポイント・マイルとは別枠で上乗せされる仕組みとされています。両方が同時に積算されるため、対象加盟店を意識して利用すると効率よく貯めやすくなります。
ANA Payにクレジットカードでチャージしてもマイルは貯まりますか?
ANAカードでのチャージはマイル積算の対象とされていますが、還元率はカードの種類・グレードによって異なります。ANAカード以外の提携カードや海外用カードでのチャージは対象外とされているため、事前に確認しておくと安心です。
年会費が高いカードほどマイルが貯まりやすいですか?
グレードが上がるほど搭乗ボーナス率や入会・継続ボーナスマイルが優遇される傾向はありますが、年会費に見合うかどうかは、実際のANA便への搭乗頻度や年間利用額によって変わります。年会費の金額だけでなく、年間でどれだけマイルが増えるかを基準に判断することをおすすめします。
ANA JCB一般カードとANAアメックス、何が違いますか?
国際ブランド、年会費、ポイント移行の仕組み、搭乗ボーナス率などが異なります。個別カードの詳しい条件は、それぞれのカード紹介記事や各カード会社の公式サイトでご確認ください。
ANAカードは100万円使うと何マイル貯まりますか?
カード・移行コースによって異なるため一律ではありません。例としてANA JCB一般カードで年間100万円を利用した場合、通常獲得ポイントは200円=1ポイントで5,000ポイントとなり、無料の1マイルコースなら5,000マイル、有料の2マイルコース(年5,500円・税込)なら10,000マイルが目安です。これはキャンペーン・ボーナスポイント・ANAカードマイルプラスの上乗せ分を含まない、通常利用分のみの単純計算です。
- ANAカードでマイルが増える場面は、日常決済・ポイント移行・ボーナスマイル・ANAカードマイルプラス・ANA Payの主に5つ
- カード会社・グレードによって還元率や移行手数料、ボーナス条件は異なる
- 年会費の金額だけでなく、年間でどれだけマイルが増えるかで判断するのが実用的
- 正確な条件は、必ず申し込みを検討しているカードの公式サイトで確認する
ANAカードは、日常の支払いを少しずつマイルにつなげられる仕組みが複数用意されている一方、条件はカードごとに異なります。まずは自分が持っている(または検討している)カードが、どの仕組みでマイルを貯められるのかを公式サイトで確認するところから始めてみてください。共通ポイントからANAマイルに交換する方法は楽天ポイントをANAマイルに交換する方法、マイル交換全般のメリットはポイントをマイルに交換するメリット、クレジットカード全体の比較はクレジットカードのポイント徹底比較もあわせてご覧ください。