d・楽天・PayPay・Pontaなど、貯めたポイントで投資体験ができるサービスが増えています。ただし、証券口座を開設して実際に投資信託等を購入する「ポイント投資」と、口座開設なしでポイントの値動きを疑似的に体験する「ポイント運用」では、仕組みそのものが異なります。この記事では、両方のタイプの主要サービスを比較し、最低ポイントや投資対象、メリットと損をする可能性、初心者に向いているサービスまでを解説します。

ポイント投資とポイント運用の違いとは?

一般的には、「ポイント投資」は証券口座を開設し、実際に投資信託や株式を購入するタイプが中心とされています。一方「ポイント運用」は、証券口座の開設なしで、ポイント残高を値動きに連動する疑似的なコースへ割り当てる仕組みが中心で、証券会社ではなくポイント発行元のサービス(dポイント運用・PayPayポイント運用など)が直接提供している場合が多いとされています。ただしサービスによって呼び方や仕組みが異なるため、一律の定義で断定はできません。利用前に「証券口座の開設が必要かどうか」を確認するのが、実質的な見分け方のひとつになります。それぞれの基本的な仕組みはポイント投資とは、ポイント運用とはで詳しく解説していますので、まだ違いが分からない方はあわせてご覧ください。ここでは、主要サービスを横並びで比較していきます。

なお、貯めたポイントを投資に使う仕組みとは別に、投資信託の保有残高に応じてポイントが付与される制度もあります。各社の違いは投信保有ポイントを4社比較で解説しています。

主要サービスを一覧比較

証券口座が必要な「ポイント投資」

マネックス証券

dポイントを使った投資信託の購入・積立に対応

▶ 詳細

楽天証券

楽天ポイントを使った投信・国内株・米国株などに対応

▶ 詳細

PayPay証券

PayPayポイントを使ったポイント投資に対応

▶ 詳細

SBI証券

Pontaポイント・Vポイントを投資に利用可能。dポイントは貯めることはできますが、2026年9月時点で投資への利用は確認できません

▶ 詳細

口座開設不要の「ポイント運用」

証券口座を作らずに、ポイントの値動き体験だけを試したい場合は、ポイント発行元が直接提供する以下のサービスも選択肢になります。いずれもアフィリエイト提携のない、ポイント発行元の公式サービスです。

dポイント運用(旧:ポイント投資)

NTTドコモが提供。dアカウントがあれば証券口座なしで、1ポイントから運用体験ができるとされています。「おまかせ運用」「テーマ運用」等のコースがあります。

PayPayポイント運用

PayPayが提供。証券口座・本人確認は不要で、株価指数や金に連動するコースなど複数のコースから選べるとされています。

両サービスとも、仕組みの詳しい解説はポイント運用とはで紹介しています。Pontaポイントについては、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)で投資信託の保有残高等に応じてポイントが貯まるプログラムがありますが、証券口座の開設が必要な仕組みのため、上記の「ポイント投資」に近い性質です。

最低ポイント・手数料・投資対象を比較

以下は主に証券口座が必要な「ポイント投資」側の傾向です。口座開設不要の「ポイント運用」側は、コースにより最低ポイントが異なり(dポイント運用は1ポイントから、PayPayポイント運用は通常コース1ポイント・暗号資産連動コース100ポイントから等)、運用の追加・引き出し時にスプレッドがかかる場合があるとされています。

項目傾向
最低ポイント1ポイントまたは100ポイントから利用できる場合が多い
手数料ポイント投資自体に別途手数料がかからない場合が多いが、商品ごとの信託報酬等は別途かかる
投資対象投資信託が中心。サービスによっては国内株・米国株にも対応

情報確認日:2026年9月21日。最低ポイントや手数料、対応ポイントの種類は変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

ポイント投資・運用のメリットと損をする可能性

メリット
  • 現金を使わずに投資の値動きを体験できる
  • 少額のポイントから気軽に始めやすい
  • 投資信託や株式の仕組みを学ぶきっかけになる
損をする可能性
  • 元本保証ではなく、値動きによってポイントの価値が下がることがある
  • 投資対象によって値動きの幅が異なる
  • ポイントへの再交換に条件がある場合がある
POINT「ポイントだから損しても気にならない」と考えず、失っても生活に影響が出ない範囲の少額から試すことをおすすめします。

初心者にはどのサービスがおすすめ?ポイント別に紹介

dポイントを貯めている方

証券口座を作って本格的に投資したい場合はマネックス証券で、dポイントを使った投資信託の購入・積立を検討できます。マネックス証券の詳しい特徴はマネックス証券とはで解説しています。口座を作らずにまず試したい場合は、dアカウントで始められる「dポイント運用」も選択肢になります(SBI証券はdポイントを貯めることはできますが、投資への利用は2026年9月時点で確認できません)。

楽天ポイントを貯めている方

楽天証券であれば、普段の買い物で貯めたポイントをそのまま投資に回しやすくなります。楽天証券の詳しい特徴は楽天証券とはで解説しています。

PayPayポイントを貯めている方

証券口座を作って本格的に投資したい場合はPayPay証券で、PayPayアプリと連携した手軽さが魅力です。詳しい特徴はPayPay証券とはで解説しています。口座を作らずにまず試したい場合は「PayPayポイント運用」も選択肢になります。

Ponta・Vポイントを貯めている方

SBI証券であれば、Pontaポイント・Vポイントのいずれも投資に利用できるとされています。詳しい特徴はSBI証券とはで解説しています。

自分が普段貯めている共通ポイントに対応したサービスを選ぶと、追加の手間なくポイントを投資に回しやすくなります。共通ポイント全体の選び方は共通ポイント5種を比較もあわせてご覧ください。

よくある質問

ポイント投資は証券口座がなくても始められますか?

サービスによって異なります。マネックス証券・楽天証券・PayPay証券・SBI証券などの「ポイント投資」は証券口座の開設が必要です。一方、dポイント運用・PayPayポイント運用などの「ポイント運用」は、口座開設なしで始められるとされています。

複数のポイントをまとめて投資に使えますか?

基本的には対応するポイントごとにサービスが分かれています。複数のポイントを投資に回したい場合は、それぞれ対応するサービスを利用する必要があります。

損をした場合、ポイントは戻ってきますか?

元本保証ではないため、値動きによっては投じたポイントより少ない価値になる場合があります。仕組みを理解したうえで利用しましょう。

この記事のまとめ
  • 証券口座が必要な「ポイント投資」(マネックス証券・楽天証券・PayPay証券・SBI証券等)と、口座不要の「ポイント運用」(dポイント運用・PayPayポイント運用等)は仕組みが異なる
  • SBI証券はdポイントを貯めることはできるが、2026年9月時点で投資への利用は確認できない。投資に使えるのはPontaポイント・Vポイント
  • 最低ポイントは1〜100ポイント程度から利用できる場合が多い
  • 元本保証ではなく、値動きによって損をする可能性がある
  • 証券口座を作りたくない場合はポイント運用、本格的に投資を始めたい場合はポイント投資、というように目的に応じて選ぶとよい

ポイント投資・ポイント運用は、現金を使わずに投資の感覚をつかめる入り口として活用されています。まずは自分が貯めているポイントがどのサービスに対応しているか、証券口座の開設が必要かどうかを確認し、無理のない範囲で試してみましょう。銀行・証券関連の記事は銀行・証券を比較するページでも紹介しています。