結論:百貨店のポイ活は「その百貨店の独自ポイント制度+支払い方法」を確認するのが基本です。百貨店ごとにポイントの名称・還元率が異なり、共通ポイント(dポイントなど)への対応状況も店舗によってバラバラです。百貨店系のクレジットカードを使うと店内での還元率が上がる場合が多く、「友の会」はポイントとは別の積立の仕組みです。まずは下の早見表で違いを確認してください。

お中元やお歳暮、贈答品の購入だけでなく、日常の買い物で百貨店を利用する方も多いはずです。この記事では、高島屋・三越伊勢丹・大丸松坂屋・そごう西武・阪急阪神百貨店のポイント制度を比較したうえで、百貨店系カードや友の会の使い分け、注意点までをまとめて解説します。

主要百貨店のポイント早見表

百貨店 主なポイント 基本の貯まり方(現金会員) 主な百貨店系カード(基本還元の目安)
高島屋 タカシマヤポイント 店舗100円(税抜)につき2pt(2%) タカシマヤカード 一般商品で合計8%程度(商品7%+決済1%)/《ゴールド》通常時も8%程度、年間100万円以上利用の翌年度は10%
三越伊勢丹 エムアイポイント WEB会員登録のみで200円(税抜)につき1pt(0.5%) エムアイカード プラス 5〜10%(購入額・年間実績で変動)
大丸・松坂屋 大丸松坂屋ポイント 店舗100円(税抜)につき1pt(1%) 大丸松坂屋カード 店内5%/店外0.5%
そごう・西武 クラブ・オン/ミレニアムポイント クレジット決済で5%(年間100万円以上で7%) クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン
阪急・阪神百貨店 Sポイント ペルソナSTACIAカードで5%(年間実績で7〜10%) ペルソナSTACIAカード ほか

「最大○%」という表示は、多くの場合クレジットカードで年間の利用実績を満たした場合の優遇後の数字です。通常時の還元率と条件付きの優遇後の還元率を混同しないよう、以下で百貨店ごとに詳しく解説します。数字は2026年9月確認時点の公式情報にもとづくもので、今後変更される可能性があります。

百貨店でポイントを貯める主な方法

  • 百貨店独自ポイント:各百貨店が発行する会員カード・アプリで貯まる、その百貨店専用のポイント
  • 百貨店系クレジットカード:百貨店発行のカードで支払うと、独自ポイントの還元率が上がる場合が多い
  • 共通ポイント:dポイントなど、対応している百貨店に限り店舗側で直接貯まる・使えるポイント
  • 決済ポイント:d払いなどの決済サービス経由で、決済側の特典として貯まるポイント(百貨店独自の還元とは別物)
  • 友の会:毎月一定額を積み立て、満期時にボーナス分を上乗せした買物カード等を受け取る仕組み(ポイントとは別制度)

高島屋のポイント

高島屋では、現金会員向けの「タカシマヤポイント」と、クレジットカード「タカシマヤカード」の2つの軸でポイントが貯まります。

  • タカシマヤポイント(現金会員):店舗での購入100円(税抜)につき2ポイント(2%)、1ポイント=1円
  • タカシマヤカード:一般商品の場合、商品ポイント7%+クレジット決済ポイント1%=合計8%程度(商品・売場によって率は異なります)
  • タカシマヤカード《ゴールド》:通常時は同じく商品ポイント7%+クレジット決済ポイント1%=合計8%程度。年間(1〜12月)の高島屋各店での利用金額が税抜100万円以上になると、翌年度(2月〜翌々年1月)は商品ポイント9%+決済1%=合計10%に優遇されます

ポイントの有効期限は、獲得した年の翌年12月末まで(最長24ヶ月)です。年会費・キャッシング・商品券・現金入金分はポイント対象外です。高島屋オンラインストアでもカード利用時は店舗とおおむね同様の還元が適用されるとされていますが、現金会員のポイントカード自体はオンラインでの決済に使えない場合があるため、利用予定がある方は事前に確認しておくと安心です。共通ポイントについては、dポイント・Pontaポイントが店舗で直接使えますが、タカシマヤポイント・dポイント・Pontaポイントはいずれか1つしか貯められず、併用はできません。高島屋オンラインストアの特徴は高島屋オンラインストアとは?特徴とポイントの貯め方をわかりやすく解説でも詳しく解説しています。

三越伊勢丹のポイント

三越伊勢丹では、カードを持たないWEB会員でも「エムアイポイント」が貯まりますが、還元率はエムアイカードの種類によって大きく変わります。

  • WEB会員(カードなし):200円(税抜)につき1ポイント(0.5%)
  • エムアイカード プラス:百貨店内で1品3,000円(税抜)以上の商品が基本5%、年間30万円(税込)の利用実績で8%、年間100万円(税込)の利用実績で10%に段階アップ(食料品・3,000円未満の商品・レストラン利用分・一部売場は1%)
  • エムアイカード プラス ゴールド:百貨店内基本8%、年間100万円(税込)の利用実績で10%

「最大10%」は、あくまで年間100万円以上利用した場合の優遇後の数字で、通常時はカードの種類に応じて0.5〜5%程度が基本になります。ポイントの有効期限は、獲得した年の翌々年1月31日まで(最短13ヶ月・最長25ヶ月)です。なお、エムアイカードのゴールドは2027年2月頃に還元率が常時10%固定へ改定される予定が公式に案内されていますが、2026年9月時点では従来の段階制が適用されています。

大丸・松坂屋のポイント

大丸・松坂屋では、現金会員向けの「大丸松坂屋ポイント」と、クレジットカード「大丸松坂屋カード(JFRカード)」でポイントが貯まります。

  • 大丸松坂屋ポイント(現金会員):店舗での購入100円(税抜)につき1ポイント(1%)
  • 大丸松坂屋カード:大丸・松坂屋店内利用で100円(本体価格)につき5ポイント(5%)、店外のVisa加盟店利用は200円(税込)につき1ポイント(0.5%)
  • 大丸松坂屋お得意様ゴールドカード:年会費11,000円(税込)、購入時の値引率が前年利用実績に応じて5〜10%。これとは別に「QIRAポイント」(100円につき1ポイント)も付与されます

大丸松坂屋ポイントの有効期限は、獲得日の翌年12月31日までです。値引商品や一部ブランド・サービスはポイント対象外になる場合があります。大丸・松坂屋アプリでは、支払いに使える「楽天ポイント」と、アプリ独自の「カラット」という2つの異なる仕組みがあります。楽天ポイントは楽天IDとの連携が必要で、アプリのホーム画面にある楽天ポイントロゴ(バーコード)を提示することで貯める・使えるポイントです。付与率など詳細な条件は公式サイトで確認できなかったため、最新情報は公式サイトでご確認ください。一方「カラット」は、買い物やチェックインなどで貯まる大丸・松坂屋アプリ独自の指標で、公式サイトでは「カラットは『ポイント』と異なり、お買い物のお支払いにはご利用いただけません」と説明されています。カラットを貯めるとアプリ内のランクがアップし特典が受けられる仕組みで、1カラット=1円のように買い物に使えるものではありません。楽天ポイントとカラットは同じ買い物・提示に対して同時に付与される場合がありますが、別制度である点に注意してください。大丸松坂屋オンラインストアの特徴は大丸松坂屋オンラインストアとは?特徴とポイントの貯め方をわかりやすく解説でも詳しく解説しています。オンラインで百貨店のギフトを探す場合、京王ネットショッピングのような選択肢もあります。

そごう・西武のポイント

そごう・西武の現行ポイント制度は「クラブ・オン/ミレニアムポイント」で、対応カードは「クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン」です。

  • 基本還元:1回1,000円(税・送料等除く)以上の買上げが対象。クレジット決済で5%(一部売場・商品、セール品は1%)
  • 年間100万円以上の利用実績がある場合、翌年2月から1年間は7%にアップ
  • カードの入会金・年会費は無料。パーソナルプラスポイントを利用する場合は「クラブ・オン/ミレニアム Prime」への入会(年会費2,200円・税込)が必要

ポイントの有効期限は、獲得した年の翌年12月末まで(最長24ヶ月)です。そごう・西武は以前セブン&アイ・ホールディングスのグループだった経緯から「セブンマイル」との連携がありましたが、2025年8月31日をもって終了しています。旧制度の情報と混同しないよう、現在はセブンマイルとの提携がない状態が最新の制度である点に注意してください。

阪急・阪神百貨店のポイント

阪急・阪神百貨店では「Sポイント」が貯まり、対応カードには複数の種類があります。

  • Sポイント:ペルソナSTACIAカードの場合、入会時は5%、年間の利用実績に応じて7%・10%に段階アップ(食品・レストラン・カフェ・セール品・専門店は1%)
  • ペルソナSTACIAカード:初年度年会費無料、2年目以降2,200円(税込)
  • S STACIAカード(SMBC発行):年会費無料、還元率3%
  • エメラルドSTACIA PiTaPaカード:初年度無料(次年度以降は年1回の利用で無料)、還元率1%

ポイントの有効期限は、毎年1〜12月に貯めたポイントが翌々年3月末までに失効するルールです。常時10%還元だった「ペルソナSTACIAアメックス」は、2027年3月末でのサービス終了と新規受付終了がすでに案内されているため、これから作る場合は対象外になる点に注意してください。

百貨店独自ポイントと共通ポイントはどちらがお得?

百貨店を頻繁に利用するなら、独自ポイント(タカシマヤポイント、エムアイポイントなど)やカードでの還元の方が有利になりやすい傾向があります。一方で、複数の店舗を使い分ける方や、貯めたポイントを普段の生活でも使いたい方は、対応している場合に限り共通ポイントを活用する方法もあります。

ただし、百貨店での共通ポイント対応は一律ではありません。高島屋はdポイント・Pontaポイントが店舗で直接使えますが、三越伊勢丹・大丸松坂屋・そごう西武・阪急阪神の多くは「d払い」という決済手段を使った場合にのみdポイントが貯まる仕組みで、百貨店独自のポイントカードとしてdポイントに直接対応しているわけではありません。楽天ポイントも、大丸松坂屋の一部店舗・アプリ限定など対応が限定的です。「その百貨店全体で使える」のか「一部の支払い方法・店舗のみ」なのかを、利用前に公式サイトで確認することをおすすめします。共通ポイントそのものの貯め方は楽天ポイントの貯め方|ポイントカード・楽天ペイ・楽天カード・楽天市場で貯まる条件を比較やdポイントのおすすめの使い道!コンビニ・ドラッグストア・ネットで使う方法でも解説しています。

百貨店系カードを使うメリット

カードの種類 特徴
百貨店発行のカード その百貨店での還元率アップや優待日が用意されている場合が多い
一般のクレジットカード 汎用性は高いが、百貨店独自の還元率アップや優待は受けられないことが多い

頻繁に同じ百貨店を利用するのであれば、その百貨店発行のカードを作ることで、店内利用時の還元率アップの恩恵を受けやすくなります。一方で利用頻度が低い場合や、複数の店舗を使い分ける場合は、普段使っているカードのままでも十分なことがあります。還元率が上がるのは店内利用に限られ、対象外の商品・売場があることや、上位カードほど年会費が高くなる点にも注意しておきましょう。クレジットカード選びの基本的な考え方はポイ活向けクレジットカードの選び方!初心者が見るべき5つのポイントでも解説しています。

友の会はポイントよりお得?

「友の会」は、ポイント制度とはまったく別の仕組みです。

  • ポイント:購入額に応じて都度付与され、次回以降の買い物で使う
  • 友の会:毎月一定額を積み立て、満期時にボーナス分を上乗せした買物カード等を受け取る(現金では戻らない)

例えば高島屋の友の会「ローズサークル」では、毎月一定額(5,000円・10,000円・30,000円・50,000円などのコース)を12ヶ月積み立てると、満期時に積立総額へ1ヶ月分相当のボーナスを上乗せした金額が、会員証(お買物カード)として受け取れます。ボーナス分だけを見ればポイント還元より有利に感じられますが、毎月決まった額を積み立てる必要があり、受け取った金額は現金ではなくその百貨店での買い物にしか使えない点はポイントと異なります。将来的にまとまった金額をその百貨店で使う予定がある方には向いていますが、少額をこまめに使いたい方にはポイントの方が使い勝手がよい場合もあります。

百貨店でポイントを貯めるときの注意点

  • セール品・値引商品はポイント対象外、または還元率が下がる場合がある
  • 食品・レストラン利用分・一部の売場やブランドは、通常よりポイント率が低く設定されている百貨店が多い
  • 商品券での支払い分、キャッシング分はポイント対象外になる場合がある
  • ギフト用の包装料や配送料がポイント計算に含まれるかどうかは店舗によって異なる

ギフト購入では、商品代金だけでなく配送料や包装料が発生することが多く、これらがポイント計算の対象に含まれるかどうかで実質的な還元率が変わってきます。レジや注文画面で確認しておくと安心です。また、還元率の高さだけを見て「二重取り・三重取りできる」と思い込まず、支払い方法や対象商品によってはポイントの一部または全部が対象外になることを踏まえたうえで利用するのがおすすめです。

高額購入時の使い方

  1. 高額商品の購入前にポイント倍率デーを確認する
  2. 分割払いとポイント付与の関係を確認する
  3. 貯まったポイントの使い道をあらかじめ考えておく
POINT高額な買い物ほど、ポイント倍率デーに合わせるだけで受け取れるポイントの差が大きくなる場合があります。予定が決まっている買い物なら日程調整も検討してみましょう。

商品券・ギフトカードへの交換

貯まったポイントを商品券やギフトカードに交換できる場合、次回の買い物だけでなく贈答用としても活用できることがあります。交換レートや発行手数料の有無は、事前に確認しておくと損をしにくくなります。

外商サービスとの違い

一定額以上の利用がある顧客向けに、外商担当者による個別対応が用意されている百貨店もあります。外商サービスは一般のポイント制度とは別の枠組みで運用されていることが多く、贈答品を頻繁に購入する方や高額な買い物を定期的に行う方であれば、通常のポイント制度とあわせて利用条件を確認してみる価値があります。

デパ地下での利用について

食品売り場であるデパ地下は、日常的に利用する人も多いエリアです。ギフト以外でも、普段の食料品購入でコツコツとポイントを貯めることができますが、食品はポイント率が通常より低く設定されている百貨店が多いため、還元率は事前に確認しておくとよいでしょう。

どの百貨店がおすすめ?

  • 高島屋をよく使う方 → タカシマヤポイント・タカシマヤカードの還元率と、友の会「ローズサークル」もあわせて検討
  • 三越伊勢丹をよく使う方 → エムアイカードの種類による還元率の違いを確認(年間利用額で段階が変わる)
  • 大丸・松坂屋をよく使う方 → 大丸松坂屋カードの店内還元率と、アプリ限定の楽天ポイント連携を確認
  • そごう・西武をよく使う方 → クラブ・オン/ミレニアムカードの還元率と、セブンマイル連携が終了している点に注意
  • 阪急・阪神百貨店をよく使う方 → SポイントとペルソナSTACIAカードの年間利用実績による還元率アップを確認
  • 複数の百貨店を使い分ける方 → 独自ポイントだけでなく、決済側で使える共通ポイントもあわせて比較

よくある質問

百貨店ではどんなポイントが貯まりますか?

百貨店ごとに独自のポイント制度があります(高島屋はタカシマヤポイント、三越伊勢丹はエムアイポイントなど)。多くの場合、その百貨店発行のカードを使うと還元率が上がります。

高島屋では何ポイントが貯まりますか?

タカシマヤポイントが貯まります。現金会員は店舗100円(税抜)につき2ポイント(2%)、タカシマヤカードを使うとさらに還元率が上がります。

三越伊勢丹ではどんなポイントが貯まりますか?

エムアイポイントが貯まります。WEB会員登録のみで200円につき1ポイント(0.5%)、エムアイカード プラスなら購入額や年間利用実績に応じて5〜10%になります。

百貨店で楽天ポイントやdポイントは貯まりますか?

百貨店によって対応が異なります。高島屋はdポイントカード提示で直接貯まりますが、他の多くの百貨店は「d払い」という決済手段経由でのみ貯まる方式です。楽天ポイントは対応が限定的で、大丸松坂屋は一部店舗・アプリ限定です。

百貨店系カードを作った方がお得ですか?

よく利用する百貨店が決まっている場合は、還元率アップの恩恵を受けやすくなります。ただし年会費や対象外の商品・売場があるため、利用条件を確認してから判断するのがおすすめです。

百貨店の友の会とは何ですか?

毎月一定額を積み立て、満期時にボーナス分を上乗せしたお買物カード等を受け取る仕組みです。購入額に応じて付与されるポイントとは別の制度です。

ポイントと友の会は併用できますか?

制度自体は別物のため、基本的には併用できます。ただし条件は百貨店ごとに異なるため、公式サイトで確認しておくと安心です。

百貨店ポイントに有効期限はありますか?

多くの場合、獲得した年の翌年末〜翌々年など、共通ポイントより短めの期限が設定されています。百貨店ごとに条件が異なるため、公式サイトやアプリで確認しておくとよいでしょう。

この記事のまとめ
  • 百貨店ごとに独自ポイントの名称・還元率・共通ポイント対応が異なる
  • 百貨店系カードは店内利用時の還元率アップにつながるが、通常時と優遇後の還元率を混同しない
  • 友の会はポイントとは別の積立の仕組みで、まとまった買い物予定がある方に向いている

百貨店やデパートでの買い物は、日常の買い物と比べて単価が高くなりやすい分、どのポイント制度・支払い方法を使うかで差が出やすい場面です。よく利用する百貨店が決まっている方は、まずはその百貨店の独自ポイントとカードの還元条件を確認してみてください。

無理に高額な買い物をする必要はありません。もともと予定していた買い物の中で、少しの工夫でポイントを活かせる場面を見つけていきましょう。